本庄市夫婦強盗殺人事件

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本庄市夫婦強盗殺人事件とは、2007年埼玉県本庄市にて岩森稔(当時61歳)が、田端武司さん(当時69歳)と妻フミ子さん(当時67歳)を殺害し現金1万円を奪った事件である。

事件概要

平成19年2月21日、埼玉県狭山市の無職・岩森稔(当時61歳)は、経営していた運送会社の倒産などで生活が困窮。そこで、顔見知りの埼玉県本庄市在住の無職の田端武司さん(当時69歳)と妻フミ子さん(当時67歳)を鈍器で殴って殺害。1万円その他を奪って逃走した。

岩森は、山梨県の実家に戻っているところを逮捕された。2012年3月2日最高裁は岩森の上告を棄却して死刑が確定した。

第1審(2008年)

夫婦強殺の男に無期懲役 殺害に計画性認めず   埼玉県本庄市で2007年2月、無職田端武司さんと妻フミ子さんを殺害し現金を奪ったとして、強盗殺人罪などに問われ死刑を求刑された無職岩森稔被告(62)に、さいたま地裁飯田喜信裁判長は、無期懲役の判決を言い渡した。

飯田裁判長は判決理由で「強盗目的で凶器を持参するなど、計画的な犯行。身勝手な動機で結果も重大」としたが「当面の生活費が目的で、夫婦殺害に計画性は認められない」と述べた。

検察側は「残虐な犯行で矯正は不可能」と死刑を求刑。弁護側は「武司さん殺害は借金の申し込みを断られた末の突発的な犯行で、強盗殺人罪ではなく、殺人罪の成立にとどまる」などと死刑回避を求めていた。

判決によると、岩森被告は2007年2月21日、顔見知りだった田端さん宅を訪れ、2人の頭などを鈍器で殴って殺害、現金約1万円を奪った。

岩森稔の死刑確定(2012年)

埼玉県本庄市で2007年、知人夫婦を殺害し現金を奪ったとして強盗殺人罪などに問われた無職岩森稔(66)の上告審判決で、最高裁第2小法廷(竹内行夫裁判長)は3月2日、被告側の上告を棄却した。

一審さいたま地裁の無期懲役を破棄し、死刑とした二審東京高裁判決が確定する。

判決で同小法廷は「仕事の不満を理由に退職後、定職に就かず、金銭に困って犯行に及んだ動機に酌量の余地はない」と指摘。「計画的で残忍な犯行。強盗目的を否認するなど真摯な反省はうかがえず、死刑はやむを得ない」とした。