中庸

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中庸(だいがく)とは中国古典の四書のうちの一つ。

内容[編集]

子思が著わしたと伝えられる。礼記の中庸篇が独立したもので、朱熹が「中庸章句」を作ったことから、四書の一として儒教の経典となった。

『中庸』は四書の中で最後に読むべき書物とされる。

子程子曰く、偏らざるをこれ中と謂い、易わらざるを庸と謂う。中は天下の正道にして、庸は天下の定理なり。

 『中』とは偏らないことであり、『庸』は不変のものをいう。『中』は天下の正しい道であり、『庸』は天下が従う定理である。かたよらず、常に変わらず、過不足がなく調和がとれていることが中庸であると定義する。

天の命ずるをこれ性と謂い、性に率うをこれ道と謂い、道を修むるをこれ教えと謂う。

 天が命令するものを『性』といい、その性に従って行うことを『道』といい、その道を修得することを『教え』という。  『天命』によって世界を統治するものが定められ、万物生成の原理が定められる。その性質に従うことが『道』であり、その道を学ぶことが『教え』である。

君子は中庸をす。小人は中庸に反す。

 徳行の備わった人は偏らずに変化しない徳を身につけているが、徳の無い小人物は中庸に反する偏りがあり、しかも節操がない。


参考文献[編集]