電子掲示板

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電子掲示板でんしけいじばんBBS英語: Bulletin Board System)とは、コンピュータネットワークを使用した環境で、記事を書き込んだり、閲覧したり、コメント(レス)を付けられるようにした仕組みのことである。単に「掲示板」と呼んだり、英語表記の略語で "BBS" と呼んだりする。

電子掲示板を利用すると、情報交換や会話・議論などを行うことができる。主に、パソコン通信インターネットウェブなどの上で実装される。あたかも掲示板を電子的に実現したようなものであることから、「電子掲示板」と名付けられた。

インターネットの掲示板

インターネット上の電子掲示板は、インターネットコミュニティの一種である。

個人がウェブサイトに開設するなど小規模なものから、2ちゃんねるmixiのように、電子掲示板を集めて一つのウェブサイトとして発展させ、現実社会に影響を与える大規模なものまで、様々な電子掲示板が存在する。また、学校や企業内で特定のメンバーのみが利用するもの、不特定多数が利用するものなど、設定によっても利用方法は異なってくる。

世界最大の掲示板は、SNSを含めるなら利用者数1億2000万人のMySpaceが挙げられる。(月600万人規模で利用者を拡大している、世界最大のコミュニティである。)

日本語中心の大規模掲示板としては月間利用者数930万人(2007年2月現在ネットレイティング社調査)の2ちゃんねるや520万人のmixiSNS)(2006年10月現在ネットレイティング社調査)が挙げられる。

2006年現在はCGIを利用して、PerlPHP等のスクリプト言語で実装されているものが主流である。個人では掲示板スクリプトを利用することも多い。

掲示板スクリプトとは、他の開発者が上記のようなスクリプト言語などで作成・配布している電子掲示板プログラムのソースコード等を入手し、開設しようとするウェブサーバでスクリプト言語に応じたCGIが利用できれば、個々の環境に合わせた修正を行うことで、電子掲示板の開設が可能となるようなもののことである。

そのようなスクリプトは多く無料で配布されており、これには、技術的知識さえあれば自由に掲示板の設定・仕様を変えることができる利点がある。

ただし、個人が簡単に利用できるウェブサーバ(多くはプロバイダ契約に含まれるもの)では、CGIの利用が不可能であったり、何らかの制限が加えられているものも多い。たとえCGIが利用可能であっても、スクリプトの設定には多少の手間がかかることもある。

そのような場合には、あらかじめ他のウェブサーバで実装されている電子掲示板を貸し出す、レンタル掲示板サービスが多く利用される。

歴史

1990年代前半、電子掲示板は、インターネットの普及前に全盛だったパソコン通信の主要なサービスの一つだった。それに起因する何らかの理由により、"BBS" という言葉は「掲示板システム」という意味のほかに、「ホスト局」というものとほぼ同義として用いられていたことも多く、ホスト用ソフトと呼ばれるものは「BBSソフト」とも呼ばれていた。

当時は、ホスト局に接続している時間に応じて、電話料金やパソコン通信の利用料がかかったため、長時間の接続は大きな負担になった。そのため記事を一度にダウンロードして回線をいったん切断し、ゆっくり閲覧・書き込みをしてから再度接続し、書き込みをまとめてアップロードする通信ソフトウェアが使用された。

種別・参加方法

開設場所としては

が主なものである。

また、インターネット上で情報のやりとりを行うという点では、

も類似のシステムといえる。

中規模・大規模な電子掲示板サイトを運営する際には、参加者をどう集めるか(どう絞るか)が大きなポイントになる。

閲覧や投稿に関して、大まかに区分すると、

  • いつでも誰でも参加できるもの(インターネットの掲示板など)
  • 参加者は事前に参加申込み・登録をする必要があるもの(パソコン通信、インターネットの掲示板の一部など)
  • 企業・大学内等の限定されたメンバーのみが利用するもの(グループウェアなど)

があり、それぞれの枠組みによってコミュニケーションの質は変わってくる。ハードルを低くして誰でも参加できるシステムでは、公序良俗やルールに従わずに場を荒らす者が現れることもあるが、一方であまりハードルを高くすると、発言者が毎回限られたり、話題が限定されたりしてきて活気がなくなるといった問題が生じることもある。

掲示板用語と文化

誰でも参加できるインターネット上の電子掲示板では、互いに面識のない利用者同士がネット上だけで会話していることが多い。その中では、現実社会とは異なるネット社会のマナー(ネチケット)が必要とされることがある。また、主に電子掲示板上のみで見られる社会現象(荒らしなど)や用語がある。

以下には、主に電子掲示板やネットニュース上で使われる言葉をいくつか挙げる。

ハンドルネーム、ハンドル

詳細は ハンドルネーム を参照
掲示板に書き込む場合に使用する名前のこと。多くの場合、本名とは別なものを使う。掲示板上でのニックネームとも言える。英語ではハンドル(Handle) だけで用語として成立する。

シグネチャ

ネットニュースの用語。文末に付け、所属・氏名・メールアドレスなどを記した署名(英語: Signature)のこと。略してシグ、シグネともいう。本名とハンドルネームを併記する場合もある。電子掲示板(特に匿名掲示板)で使われることは極めて少ない。

書き込み

掲示板にスレッドや意見・情報などを投稿すること、また、その投稿内容のこと。カキコともいう。
ネットニュースでは、投稿、またはポストと呼ぶ。

スレッド、トピック

ある特定の話題・テーマに関する書き込みの集まりのこと。略してスレともいう。記事。スレッドを作成することを「スレッドを立てる」といい、スレッド内の投稿に関わる返信が続いていくことでスレッドが形成される(誰も返信しなくともスレッドとは言う)。スレッドを立てた人のことをスレ主ということがある。最初の話題提供がその後の流れ(盛り上がるか寂れるか)に大きく影響し、盛り上がりが良い、あるいは盛り上がる要素が十二分にある場合「良スレ」と略される。またスレッド趣旨に沿わない投稿は、スレッド違いを略し「スレ違い(さらに略して「スレチ」とも)」とも呼ばれる。 スレ主の同義語に(レス番号が1であることから)1さんがある。なお、スレッドに返信することはレスという。
トピック(略してトピ)も同じ意味であり、表現は掲示板によって異なる。(ただし、Yahoo!掲示板のようにトピックを使っている電子掲示板でもスレッドを使うユーザーがいる。)

また、一時期のYahoo!掲示板やOTD BBSのように、親記事-子記事関係を分かりやすく、それぞれの書き込みのタイトルが分かるようにする表示形式を示すこともある。

レス

ある書き込みに対して返信を投稿すること、また、その投稿内容のこと。語源は「レスポンス」(英語: "Response")。詳しくはレスの項を参照。
ネットニュースではフォローアップ、あるいは略してフォローと呼ぶ。

引用

他人の書き込みをコピーすること、またそのコピーした内容のこと。人によっては、それを用いて相手に返信することがある。
多くの場合は引用であることを示すために、引用部分の行頭に「>」などの記号を付加する。不必要に全文を引用することや、引用とそれ以外の境界が不明確なのはマナー違反とされたり、著作権法上の観点から不適切とされることがある。
メーリングリストの場合、返信の際にメーラー(メールを読み書きできるプログラム)の設定によっては自動的に相手の書き込みを全文引用することがあるため、引用文をそのまま返信→別の人がまた引用して返信……が繰り返され、異様な長文になってしまうことがある。

ROM

ロムと読む。掲示板を閲覧するだけで、書き込みを行わない者のこと。Read Only Memberの項を参照。
反対用語はRAM(ラム、英語: Random Access Member の略)、あるいはアクティブ(活発に書き込みを行う人)という。「1人のRAMの背後には10人のROMがいる」という格言がある。
資格要件の厳しいメーリングリストでは一定期間ロム状態が続くと、メンバーから外されることもある。

キャンセル

投稿を削除すること。下記のように掲示板システムによって若干異なる。
  • パソコン通信やグループウェアでは、いったん書き込んだ投稿でも投稿者本人(および管理者)が削除できる仕様になっていることが多い。
  • インターネットの掲示板の中には、仕様により削除ができる場合もある(「キャンセル」と言うことは少ない)。これは書き込み時にパスワードを入力しておき、パスワードを入れれば削除できるなどの仕様になっている。投稿者本人が削除できない掲示板の場合は、管理者に削除を依頼するなどの方法をとっている。
  • メーリングリストでは、書き込みのメールを送信した時点でメールが転送されるため、キャンセルはできない。
  • ネットニュースには、自分の投稿に対してキャンセル操作を行う仕様がある(「削除」とは言うことは少ない)。ただし、キャンセルの投稿が転送されるまでに時間がかかるが多い上、一部のニュースサーバではキャンセル操作をしてもキャンセルが効かないことがある(キャンセル指示の投稿をニュースサーバが無視する)。
正当な理由なく他人の投稿をキャンセルするのは、マナー違反とされることが多い。また、多くのシステムでは、他人の投稿をキャンセルするには、その人のパスワードやメールアドレスを入力し、本人になりすます必要があり、そのような行動は不正行為とみなされる場合がある。

マルチポスト

あちこちの掲示板・スレッドに同じことを書き込む行為。マナー違反とされる。詳しくはマルチポストの項を参照。
ネットニュースの場合はクロスポストという機能があり、マルチポストとは区別される(後述)。

フレーム

掲示板上で起こる論争や喧嘩のこと。英語の flameという意味)に由来し、そこから炎上とも呼ばれる。パソコン通信初期の時代から存在する。掲示板では、対面しての論争とは違い、相手の話を遮ることができない。そのため一方的な内容になりやすい。また懸命に書いたところで、言葉の意味合いを上手く伝えられるほど文章を上手に書ける人はおらず、細かい揚げ足どりに終始して、互いが感情的になり、収拾がつかなくなることが多い。原因のほとんどは、要望・苦情のような議論を直接関係のない第三者に提起して無理に同意を求めようとすることと、地域性・立場・趣味などの価値観の違いを考慮しない文章を書くこと、にある。

以下に挙げる用語は、匿名掲示板によく見られるものである。

荒らしなど

荒らし
面白半分で、あるいは自分や自分の属する組織などに都合の悪いことが書かれた報復のため、悪戯書きを繰り返すことである。また、ネチケットでは論争が昂じて感情的にこじれ、または挑発に乗り、意図的に雰囲気を壊すような書き込みを続けるのも、荒らし行為に含まれると理解されている。
荒らしに巻き込まれないようにするためには、各発言の内容を冷静になって注意深く読むこと、論戦に参加している人間の各人が敵か味方かを再度考えること、が大事である。
電子自警団
荒らし行為を排除するため、掲示板を利用するユーザーによって構成されたネット版の自警団。掲示板の管理者から直接指名されている場合は問題ないが、見回りを指名されないで掲示板内のルールを勝手に解釈した場合、管理人の許可を得ず他のユーザーの書き込みを独自の判断で削除、批判や追放など叩き(下記参照)に類似した行為を勝手に行う為、当人に正義感があっても結局は荒らしてしまう。 詳しくは自警団の項目にて。
煽り
故意にフレームを誘発するような書き込みを煽りという。釣りとも言う。
叩き
煽りや荒らしに反応し、相手を非難・糾弾・指弾する行為を叩きという。煽りとわかってそれに反応する(叩く)荒らしもいる。
個人情報晒し
まちBBSの様な地域密着型で、レスをしている者が近所にいる場合、その特定がしやすい中でトラブルが起きると発生する。

自作自演

自作自演は同一のサイト(掲示板含む)で1人の人間が複数のハンドルネームを使い分け、あたかも同時に複数の人物が活動しているかのように見せかける行為。自分が書き込んだ意見に対し、第三者を装って賛同の意見を書き込み、あたかも多数意見のように見せかけることが多い。数人で話しているように見せかけて、一人で話している事もある。パソコン通信時代には複数IDを駆使する必要があり、特に卑劣な行為とみなされていた。インターネット掲示板でも自作自演が疑われる場合、非難する書込みが多く見受けられる。

ID削除

悪質な荒らし行為に対する最終手段であり、書き込み権限を剥奪すること。パソコン通信では管理者が強制退会処分にすることができる。また、メーリングリストの場合は、管理者がメンバーのリストから外してしまう。

ログ

通信記録の意味。掲示板でやりとりされた内容の記録を指すほか、ホスト局と送受信したデータの記録も意味する(後者は多くの場合は管理者しか確認できないが、ソースを表示することで確認できるBBSもまだ残っている)。前者のログの中で古いものを分けて、「過去ログ」と呼ぶこともあるが、「ログ」と特に意味の差はなく「過去ログ」との表現が用いられることも多い。
メーリングリストの中には過去ログをWEBページ上で公開しているものもあるが、コマンドを送信して過去ログを取り寄せる仕組みも取られる。

オフライン、オフ会

オフラインミーティングを参照。ふだんネット上(オンライン)でやり取りしているメンバーがネットの外(オフライン)で実際に会って飲み会や旅行などをすること。ふだんネット上でハンドルネームで呼び合うメンバー同士では、オフ会でもハンドルで呼び合い必ずしも本名を明かさない場合もあれば、オフ会を機に名刺交換が行われる場合もある。

主なインターネット掲示板

日本語のインターネット掲示板

総合掲示板

専門掲示板

  • 教えて!goo(ユーザー参加型Q&Aサイト。月間訪問者数428万人、2007年1月現在)

レンタル

画像掲示板

動画掲示板

お絵かき掲示板

地方ローカル掲示板

P2P型掲示板

年齢制限がある掲示板

日本以外のインターネット掲示板

関連項目

外部リンク

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