おそ松くん

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おそ松くん』(おそまつくん)は、赤塚不二夫漫画である。『天才バカボン』以前に描かれた作品で、赤塚のギャグ漫画家としての確固たる人気を確立した。

概要[編集]

週刊少年サンデー」に1962年16号から1967年33号まで連載されていたほか、「ボーイズライフ」(1966年4月号から12月号まで)や学年誌にも掲載され、1970年別冊少年サンデー」10月号まで小学館の各雑誌で作品が発表され続けた。発想の原点は「1ダースなら安くなる」というハリウッド映画で、漫画のコマで描ききれる人数ということから6人のキャラクターが描かれた[1]。なお、「少年サンデー増刊号」等で掲載されたスペシャル版では、チャップリン等の映画作品の翻案が多い。のち「週刊少年キング」の1972年5号に『新おそ松くん』として掲載され(『チビ太の金庫破り』リバイバル版)、同年13号から1973年53号まで再び『おそ松くん』の題名で連載した。

その後も小学館の学年誌での別冊付録として旧作が掲載されていたほか、テレビアニメ第2作目の放送に際し講談社の「コミックボンボン」で1987年11月号から1990年3月号まで掲載されていた。

また、1989年4月に発行された「週刊少年サンデー30周年記念増刊号」にて『あの有名キャラクターは、いま!?』のタイトルで連載開始当時から27年が過ぎたという設定で4ページの読み切り作品が掲載。1993年に発行された「ビッグコミック」では創刊25周年記念企画としてサッポロビールの製品『黒ラベル』とのタイアップ広告『大人になったおそ松くん』が7ページのイラストと文章で掲載され、連載当時から25年後のメインキャスト達が登場した。

第10回(昭和39年度)小学館漫画賞受賞。同名の連続テレビアニメ1966年1988年の2度製作されており、こちらも人気を博す。月曜ドラマランドフジテレビ)にて実写版も製作された。

作品内容[編集]

長期にわたり連載された作品であり、かつその間の内容の変更が著しいため便宜上数節に分ける。

初期(週刊少年サンデー連載)
当初は六つ子を主役に据えて日常に対する意外性を持たせながらも、六つ子の腕白ぶりに手を焼く両親、六つ子のクラスメートで憧れの美少女トト子、ずる賢くてへこたれないチビ太が脇を固めた生活感あふれるシチュエーション・コメディだった。このため、六つ子が学校に行く場面やガキ大将と対決する場面もあった。中盤からイヤミ、デカパン、ハタ坊、ダ・ヨーンといったキャラクターが出現し、次第に「主役を食う」状態となる。内容もイヤミとチビ太を中心としたスラップスチック・コメディに変化していった。やがて初期設定は一切無視され、いろんな設定で六つ子とイヤミ、チビ太が絡み合うナンセンスギャグ作品になった。
中期(週刊少年サンデー・別冊少年サンデー掲載、ボーイズライフ連載)
週刊少年マガジンでの『天才バカボン』の開始が引き金となり、週刊少年サンデーの誌面強化を理由に『おそ松くん』の週刊連載を打ち切られた赤塚は、代償に『おそ松くん』の月に一度の掲載と増ページを認めさせた。ここで発表した作品は既述の通り映画の翻案が多く、手塚治虫の採ったスターシステムと同様に赤塚によってキャラクター達が一俳優の如く様々な適役をこなしていった。『イヤミはひとり風の中』『チビ太の金庫破り』『オメガのジョーを消せ』など傑作が多く、このシリーズは映画好きな赤塚の真骨頂でもあった。最終話『いまにみていろミーだって』(1970年)ではイヤミとバカボンのパパのコンビが実現している。
後期(週刊少年キング連載)
『天才バカボン』『レッツラゴン』と並行して描かれた作品。イヤミが主役で、それまでは主役も多かったチビ太ですらチョイ役にとどまり、六つ子に至っては全く登場しない話がほとんどである。出ても扉程度で、「ぼくがさっぱりでないのに、おそ松くんなんてひどいよ!」などとイヤミに抗議するシーンがほとんどだった。基本的に女にモテず、金も無くいつも空腹にさいなまれているイヤミを中心に話が展開し、そこに目ン玉つながりのお巡りさん(本官さん)などのキャラクターが絡み、シュールなギャグを展開する。ニャロメ、オカマのカオルちゃん、ウナギイヌ、ノラウマ、竜之進(カメラ小僧篠山紀信)などのゲストキャラクターも多く出演した。また、デカパンがイヤミの敵役となっている話が多い。
最新版(コミックボンボン連載)
テレビアニメ第2作制作を機に再執筆されたもの。基本に立ち返り再び六つ子中心の話となり、イヤミは脇役に戻る。またデカパンが発明家、イヤミが通りすがりのエセ紳士でなぜか周囲に振り回されひどい目に遭う男、チビ太が空き地の土管の中に住む孤児に設定が固定され、六つ子とチビ太の関係も以前のようにズルいチビ太にしてやられた六つ子が仕返しをするのではなく、心優しいチビ太を一方的に六つ子がいじめるものに変化している。このシリーズに限り「あぶニャン」というネコ型ロボットが登場する。

なお、「中期」と「後期」の間、いわゆる中断期(1969年 - 1970年)は、『もーれつア太郎』や、週刊少年サンデーに移籍した『天才バカボン』にゲスト出演する事が多くなる。そして『ア太郎』の長編作である『風雲もーれつ城』や『まっくろシッポを東京でなおせ!』などでは、3作の主要キャラが共演する様になる。

登場人物[編集]

※ 週刊少年サンデー版およびアニメ第2作を中心に記載する。

六つ子
本作の主人公。苗字は松野。父、松造(まつぞう)と母、松代(まつよ)の息子。
おそ松
長男。リーダー格でケンカも一番強い。血液型はA型でピーマンが嫌い。名前はお粗末から来ている。
カラ松
次男。さっぱりしているが飽きっぽいのが難点。名前は唐松からきている。
チョロ松
三男。名前の通りすばしっこい。ワガママな性格でおそ松とペアで行動する事が多い。原作で、よく転ぶ。
一松(いちまつ)
「一」が付いているが四男。一番まじめで意志も強い。名前は市松模様からきている。
十四松(じゅうしまつ)
五男。気が優しいが、その分気が弱い。結構、オイシイ役柄を得ている。名前は鳥の十姉妹から来ている。
トド松
六男。のんびり屋、風呂が大嫌い。名前は椴松から来ている。「とどのつまり」ということでもある。
基本設定では小学校5年生10歳。
1964年夏発売の「別冊少年サンデー 夏休み号」の特集記事によると、誕生日は5月24日となっている。
容姿、服装は6人とも全く同じで、見分けるのは実質不可能。ただし、竹書房12巻収録の「三十年後のおそ松くん」では、頭髪量などに個人差が発生していた。違いは以下の通り。
  • おそ松→ちょび髭が生えた程度で、余り変わっていない。
  • カラ松→バーコードの様な禿頭である。
  • チョロ松→サザエさんの波平の様な禿頭である。
  • 一松→七三分けになり、眼鏡をかけている。
  • 十四松→無精髭が生えている。
  • トド松→ややイガグリ頭っぽくなった。
また、アニメ第2作では40年後で設定されており、チョロ松だけが変わり果てていた。(原作同様、老けていることを言われると怒る)未だ全員が両親と住んでいる。
1993年発表の『大人になったおそ松くん』では25年後の六つ子の職業が具体的に描かれている。
  • おそ松→平社員のサラリーマン。独身。1人で両親の面倒を見ているため髪の毛がバーコードになる。
  • カラ松→八百屋へムコ養子に行き女房の尻に敷かれる。
  • チョロ松→警察官。倒れた松造を病院に運ぶおそ松の車を検問に引っ掛けたため松造の容態が悪化する。
  • 一松→社長令嬢と逆タマ結婚し二代目社長に就任。
  • 十四松→医者になる。医者だが倒れた松造を救う腕はなかった。
  • トド松→魚屋を営んでいる。店で売っていた魚の骨が松造のノドに刺さり松造が倒れる。
各人の性格、嗜好には上記の通り差があり、6人同時に行動することは意外に少ない。おそ松およびチョロ松は多くの場合ともに行動しており、トラブルメーカーとなる。この2人と他の4人、もしくはおそ松と他の5人の間の対立関係の存在をうかがわせる描写も多い。
最新版(コミックボンボン版)では必ず1人は転んで登場する。
姓は「松野」であるが、ごく初期には「山野」姓になっている作品もある。
原作やアニメ第2作では中盤頃から主役の座をイヤミ・チビ太に奪われ脇役に降格してしまった。サンデー版最終話「いまにみていろミーだって」では、イヤミとバカボンパパが訪れた客としての登場のみ。また「中断期」には、『もーれつア太郎』の「風雲もーれつ城」で、デカパン城の御庭番として登場したのみ。
イヤミ
名前の通り、嫌味な男性。漢字表記は「井矢見」。30歳(40年後で「70歳」と言っているため)。痩せ型で3枚の出っ歯と口髭、当時人気を博していたビートルズ式の長髪が特徴。話す際に語尾に「〜ザンス」と付ける癖がある。一人称は「ミー」、二人称は「チミ」。手足を曲げながら「シェー」と叫ぶギャグは国民的な流行語となった。トニー谷がモデル。
ほとんどの話では独身の設定でモテない場合が多い。
職業や役割は様々。原作初登場時は医者の役だった。おそ松たちの学校の教師やお父さんの会社の同僚、時に上役、あらゆるインチキ商売、乞食。『チビ太の金庫やぶり』ではチビ太を執拗に追跡する刑事として出演している。キング版では目玉つながりの同僚警官を演じるエピソードも。
フランス帰りを自称し、フランスの事を「おフランス」と呼ぶが、実際には渡仏経験は無いと思われ、フランス料理の食材エスカルゴを殻ごと食べてしまう場面や、教師役として出演した回で、フランス旅行帰りの生徒にフランスのことを習う場面などがある。少年キング版では「ミーはおフランスなんかにいちどもいったことがないざんす」と明言する回や、デカパンが発明した小型台風を飲み込み、自ら大型台風となって念願のフランスに飛びパリエッフェル塔に激突した回がある。
善人や弱者として登場することもあり、主役の浪人者を演じた時代劇『イヤミはひとり風の中』は、おそ松くんの物語の中でも屈指の名作とされる。(チャップリンの映画『街の灯』の翻案。)
アニメ第2作では最初期はセールスマンという設定だったが、この設定はすぐになくなり悪徳医師から松造の上司など、原作同様様々な役割を担う。40年後ではデカパン製薬会社の用務員兼宿直員になっていて、3回以上シェーをすると体にこたえるらしい。イヤミ役を演じた肝付兼太はこの役のオーディションを受け、10年前にこの役をやれたらもっとテンションを上げられたのに、と思っていた。それでも収録が終わると「今日は毛細血管が7本切れた」というくらいテンション高く演じていたそうである[2]
トリビアの泉のなかで「「岡」4を縦に書くとイヤミがシェーをしているっぽく見える」というネタが紹介されたことがある。
1970年ビッグコミック掲載の読切『ミスターイヤミ』ではイヤミが行きつけのバーで女性と出会い同棲を始める。読者の年齢層が高いため間接的ではあるが大人向けの表現が見受けられる。
『大人になったおそ松くん』ではアメリカでバーテンダーの修行をした後、日本のバーで働いている。店の常連客のおそ松と憎まれ口を叩き合っている。25年経ち白髪まじりになったが出っ歯(ただし入れ歯)とホラ吹きぶりは相変わらずで独身。バーテンの修行をしたと言っているがカクテルを作れるか怪しい。
チビ太
六つ子たちのライバル。名前の通り身長は低いが、年齢は基本的に六つ子たちと同じで、上であることも少なくない。1本だけ毛を残し、2段になった禿頭(後に「すごい石頭」という設定ができる)に丸い大きな目(ただし黒目は小さい)が特徴。おでんが大好物。生意気な性格で、「ケケッ」という、人を馬鹿にした笑い方をする。六つ子たちにこっぴどくいじめられても決してへこまず(逆にいじめる側になることもある)、大変しぶとい。動物や花を可愛がったり、惚れた子に一途に尽くすなど、純粋な面もある。親は設定されておらず、単独で登場。ネコカエルなどと同居していることが多い。登場する回の半分以上がイヤミとワンセットでの登場であるが、子供であるのでイヤミほど役割の自由度は持たない。悪徳医師イヤミの助手や乞食イヤミの子分になっていたり、逆にイヤミの敵役に回ることもある。
なお初登場時(竹書房版第5巻収録)には厳格な両親に表向き従順な息子、という設定であった。チビ太はその初登場時から六つ子と取っ組み合いの喧嘩を演じ、この時は見事に六つ子に勝った。
『大人になったおそ松くん』では25年後係長になっている。身長150cm、頭髪量が増える。最終学歴は私大中退。新聞配達に始まり皿洗い・パチンコ屋の店員・牛丼屋のバイト・トラック運転手・AV男優・露天商の使い走り・ビルの窓ふき・ガードマン・漫画家のアシスタントと様々な職業を経て現在の会社に就職。かつておでんを握っていた手が寂しいので若いOLの尻をさわろうとする。なお原作版の「30年後…」ではデカパン製薬の部長となるが、六つ子が開発した若返り薬を受付のイヤミと結託して飲もうとするも、六つ子がすり替えた年取り薬を飲んでしまってイヤミ共々高齢となり、その罰で双方とも給仕に降格となってしまった。
主役を演じた『チビ太の金庫破り』(オー・ヘンリーの小説『よみがえった改心』の翻案)は、作者自身が「おそ松くんの物語の中で一番のお気に入り」と明言している。
やはり傑作と評価の高い『下町のチビ太キッド』は、題名の通りチャップリンの映画『キッド』の翻案であるが、ストーリーは全くと言っていいほど異なる。それまでの「おそ松くん」にはチャップリンの役を演じられるキャラがおらず、故に演じるのは、この物語のみ登場のゲストキャラ。(但し、アニメ第2作の79話「チビ太のまぶたの母ザンス」ではデカパンが演じている。)なお、このキャラは他の作品の主人公であるが、赤塚漫画では極めてマイナーなキャラで、事実上『下町のチビ太キッド』のみで記憶されている。
アニメ第2作では江戸っ子の気質があるのか、いじめられると「てやんでぇ、バーロー、ちくしょう」を早口で捲くし立てる。40年後では部長になっていて、美人の妻と4人の子供がいる。ちなみに第2期で彼を演じた田中真弓は、今まで数多くのキャラを演じてきた中でも特に彼を気に入っている[3]
松造
六つ子たちの父親。松野家だけにまつぞうという名前。漫画では当初、「三松屋」という商店を経営していた。前述の「『別冊少年サンデー』の特集記事によると、六つ子が生まれた時には酒屋を経営したが、生活の為に店を売ったという。しかし連載開始時にはご近所に「三松屋さん」と言われた所を見ると、六つ子の成長後にまた店を再開したと推測される。その後はサラリーマン、平社員という設定。よくボーナスを落とす。ただし1回は狂言だった。また六つ子の代わりに誘拐されたチビ太の身代金に払ったこともある。意外にもイヤミより先に「シェー!」のポーズを取っている(竹書房の5巻。ただしこの時のセリフは「いやーん!」だった)。物語の中では妻子に対する不満が多く、家族にないがしろにされて家をとびだしたことや、ヤクザのチビ太に頼ったこともある。中日ドラゴンズのファン。
アニメ第2作では劇中でOP曲をよく歌う事から、年齢は推定50歳。また、69話の『魔法を使って若がえるザンス』で若返った松造は松吉と名乗り、勉強し直すもうまくいかず、六つ子からも生意気だと言われる。
『大人になったおそ松くん』では25年後トド松の店で買ったの魚の骨をノドに詰まらせ倒れおそ松の車で病院に運ばれるがチョロ松の検問に車が引っかかり容態が悪化、死亡する。
松代(まつよ)
松造の妻、六つ子の母。専業主婦だが、息子が6人もいるせいで毎日とても忙しい。性格は真面目で働き者だが、やや見栄張りでヒステリックなところがある。丸縁の眼鏡をかけており、極度の近眼で(裸眼では、目の前のゴリラやライオンが識別できないほど)、また一時失明しイヤミ扮する目医者に「トリ目の一種」と診断された事があり、目に何らかの病気を抱えていると思われる。薄黄色の服とピンクのスカート。六つ子・松造同様、中期以後は出番が少なくなるが、サンデー版末期に掲載された「キャプテンかあちゃん」では、女海賊団の首領キャプテン・カーチャン役で堂々の主役となり、ハターボ船長(ハタ坊)率いる海賊団の部下である六つ子を人質に取りながら、その六つ子が生き別れの息子だったと密かに知って涙ぐむキャラを演じている。
アニメ第2作では松造と同様に魔法で若返り、松代は松子と名乗り、アイドルとして一躍人気者になるが、同じアイドルであるトト子の執拗な嫌がらせに遭う。
『大人になったおそ松くん』では25年後松造、おそ松と同居している。
ハタ坊
こうもり傘の様な髪型で、頭に小さな日の丸の旗を立てている男児。この旗は皮膚を貫通し、頭蓋骨に突き刺さっている。基本的に幼児で、やや頭が悪い印象のキャラクター。話す際に語尾に「〜だジョー」と付ける癖がある。同様の髪型で、やはり頭に旗を立てた家族(両親および妹)が登場することもある。せこせことした動作はバスター・キートンがモデルであるという。主役を演じた事は数える程しかないが、重要な脇役が非常に多く、チビ太の弟分、デカパンやダ・ヨーンの助手、イヤミに苛められる役等が多い。『オメガのジョーを消せ』では復讐の鬼を演じている。
アニメ第2作での普段の服装は原作と異なり、ヒヨコが描かれた緑色のオーバーオールを着ている。40年後ではすでに孫までいる。
『大人になったおそ松くん』では25年後売れっ子コメディアンになっている。
デカパン
2段になった禿頭の裾だけに頭髪が残り、鼻の下に髭を蓄えている壮年男性。肥満体に縦縞の大きなパンツ(名前の由来)のみを着用。そのパンツの中には様々なモノが収納されている。基本的に性格は温厚。動物好きで、犬、猫を多く飼っており「坊や」と呼んで可愛がっている。東北方言を模したと思われる言葉を話し、「ホエホエ」、「〜だス」が口癖。イヤミ・チビ太・ハタ坊とは違って主役を演じることは無く、(おそらく恰幅の良さゆえ)大富豪役や会社重役、研究所所長役もしくは善良医師役が多い。六つ子のおじさん役、トト子、ハタ坊の父親役で出演したこともある。ただし、竹書房から出版されている後期のおそ松くんでは、ギャングのボスや刑務所の看守といった悪役を演じることが多い。
息子の太郎がいる話があり、この息子はパンツの柄がピンクと白のしましまであり、寝ているところを起こされると暴れる。
アニメ第2作58話では6軒の会社を経営しており、出加建設、出加重器、DEKAファイナンスの社長とホテルDEKAのオーナー、そして出加不動産とデカグループの会長を務めている。つまり、ホテルが3つにゴルフ場が2つに映画館が10個に八百屋が3軒もある。他にもパンツのデザイン会社も経営し、宝石店も営み、全財産90億円を持つ大富豪を演じたこともある。40年後では100歳であるにも関わらず、製薬会社の社長をやっている。(つまり現年齢は推定60歳。)
『大人になったおそ松くん』では25年後も外見に殆ど変化は見られない。
ダヨーン
頭髪を真ん中から分け、垂れ目で異様に口が大きな(そのために食いしん坊の大食いとされているが、太ってはいない)壮年。53歳。下駄を愛用することが多い。とぼけていて、間の抜けた印象の強いキャラだが、西部劇では渋いシェリフも演じた。役柄は警官や商店主、またはイヤミに対する債権者役が多い。デカパン同様主役を演じる事は無いが、シェリフ役での副主人公は何度かあった。またアニメ第2作では、ムナゲキャサリン怪人ダヨン面相などといった悪役を演じることが多い。語尾に「~ヨーン」を付けて話す。藤子不二雄Aの『マンガニカ』によると、つのだじろうの長兄の角田喜代一が、ガラスに顔を押し付けた時の顔がモデルとされている(藤子Aの『フータくん』に登場する「テツカブ」も同一人物がモデルであるという)。
『大人になったおそ松くん』では25年後売れっ子コメディアンになったハタ坊の付き人をやっている。
トト子
ヒロイン。六つ子たちのあこがれの美少女。名前が示すように、家は魚屋を営んでいる。性格は普段おとなしい割に気が強く、怒らせると強烈なパンチを食らわせるなど、相当に怖い。しかし優しい心を併せ持っており、従軍看護婦役で登場したサンデー版後期作「イヤミ小隊突撃せよ」では、駐屯していた島に不時着したアメリカの少年兵士トムを、隊長のイヤミや下士官のダヨーンに抗議されても看病した。漫画の初期に出てくる兄は“ファイティング弱井”というリングネームのボクサー。「とつげきーっ!のらねこ作戦」では、元軍人の祖父が登場する。(しかし最初期では普通のおじいさんが登場している)
年齢は推定10歳(13歳、18歳の場合もある)。
もともと脇役だったため、サンデー版後期では松野一家以上に出番が少なくなり、長編ではデカパンの娘役で出る事が多い。最終話「いまにみていろミーだって」ではデカパン社長の秘書役で登場するが、わずか4コマしか登場せず、しゃべったのは1コマだけ(チビ太部長に誘われた時)、全身(秘書だけあって、かなりのスレンダー)を見せたのも1コマだけで、話には全く関わらない。
コミックボンボン版では、言葉遣いがかなり乱暴になっている。
アニメ第2作では中盤から薄情者、腹黒、自己顕示欲が強い女の子として描かれるようになり、原作では無かった衣装を披露することもある(バニーガール婦人警官など)。家業に関する描写は現われず、非常にがめつい性格である。相当な自惚れやであり、52話では本当のこと(根性が真っ黒に汚い婦人警官)を言ってしまったイヤミにキレて六つ子扮する自衛隊を呼んだほどである。また、40年後ではデカパンの娘と設定されており、茶髪で別人の様に太ってしまう(おそ松曰く「トト子ちゃんと結婚しなくてよかった」)。
『大人になったおそ松くん』で六つ子全員ととっかえひっかえ付き合った事が明らかになる。夫には付き合った人数を6人ではなく1人だと言ってある。チョロ松(他の異性にチョロチョロ視線を飛ばすため破綻)、カラ松(いつもカラッケツだった)、一松(一抹の不安があったため十四松と二股かける)、十四松(一松と二股かけたがダメになる)、おそ松(名前の通りオソマツだった)、トド松(トドのつまりに付き合いトドこおりなく終えた)。結局レギュラー陣以外の男性と結婚、一児を設ける。もうすぐ2人目を出産予定。
ひみつのアッコちゃん』の主人公加賀美アツコに酷似。同一視されている。最新版には自ら「ひみつのアッコちゃん」と偽って無銭飲食を企てたが失敗に終わるエピソードがある。1989年に発行されたコミック本のあとがきで、似ていることを指摘された赤塚自身が「そんなわけないだろ」などと逆ギレ気味に反論している。ただし一方では、赤塚が生前「トト子イコールアッコ」という趣旨の発言を残していたらしい、とも伝えられている。
ちなみに、誕生日は10月15日(名前が「10.15(ととこ)」であるため)。
チカ子
メガネをかけた背の低い女子。トト子の友達役として登場することが多い。
陰口と告げ口と噂話が得意な嫌われ者であるが、何故かチビ太には惚れられている。年齢は推定11歳。
『ひみつのアッコちゃん』にも登場するが、アニメ第2作には登場しない。
本官さん(ほんかんさん)
天才バカボン』にも登場する、『目ん玉つながりのおまわりさん』(別の通称)。デビューは本作の漫画版。アニメ第2作でも途中まで出ていたが、その後は何事も無かったかのように下記の警官に変わった。
八頭勝三(やつがしら かつみ)
アニメ第2作で本官さんの代わりに転勤してきた無精ひげのおまわりさん。21話から警官役として登場し、23話で自己紹介をした。普段は職務を真面目に(?)こなすちょっと恐い人であるが、人形が好きで人形を『香(かおる)ちゃん』と呼んでおり、人形を持って『ねぇ、かおるちゃん』『そうよ、そうよ』などと、独り言を度々呟いて言っている。年齢は推定30代中頃で、40年後でも香ちゃん人形を持っている。本来は『天才バカボン』などで描かれていた「オカマのカオルちゃん」というキャラクター。
レレレのおじさん
『天才バカボン』(アニメ天才バカボンの元祖・平成・レレレのを含む)とおそ松くんに登場しているホウキを掃くおじさん。道行く人に『お出かけレスか?』と言うレ調が口癖。天才バカボンに出演している時、着ている服の色は濃い黄色だが、おそ松くんに出演している時、着ている服装は同じく濃い緑色であり、おそ松くんに出演している時のおじさんの方が若干背が高い。漫画では主に少年キング版に、アニメ第2作では19話まで出演していた。
ニャロメ
赤塚作品(主に『もーれつア太郎』)でおなじみのキャラクターである。口癖は「ニャロメだニャロメー」もしくは「文句あっか!」で語尾は「にゃろめー」のよく喋る機関銃猫。魚が大好物でよく魚泥棒したりゴミ捨て場でゴミを漁る。
アニメ第2作の『おでんと初恋どちらがだいじ』ではニャロ子と言う彼女がいる。
ベシ
赤塚作品でおなじみのキャラクターである。語尾が『べし』の蛙、片目を閉じている事が多く、ケムンパスとは仲がいい。
アニメ第2作の『大富豪チビ太さまザンス! 』では8匹もおり、音楽を演奏していた。
漫画原作にはほとんど登場しない。
ケムンパス
赤塚作品でおなじみのキャラクターである。語尾は『やんす』の顔がでかい毛虫。イヤミが嫌っている。口癖は『ケムンパスでやんす』で、ベシとは仲がいい。
アニメ第2作の『おでんと初恋どちらがだいじ』ではケム子と言う彼女がいる。
漫画原作にはほとんど登場しない。
夜の犬
赤塚作品でおなじみのキャラクター、その名の通り夜だけ現れて前足一本で逆立ちをしているブルドッグ種。
ジャジャ子
ハタ坊のいとこという設定で、チビ太が好意をもった子供。おでん嫌いだったがチビ太のおでん嫌いになるための熱意にひかれおでんを食べてみたらおでん好きになった。家は赤塚台駅の隣にある隣の駅という100mも満たない先にある駅が最寄り駅ということになっている。アニメ第2作の1話にだけ出てきたが、本来は別の作品(『ジャジャ子ちゃん』)の主人公。

宇宙人(エイリアン)[編集]

アニメ第2作の14話・44話・85話と竹書房版の20巻に登場し、体は柔軟性でゴムの様に伸びる。44話では地球を撮影した宇宙人が去っていく時にフジサンケイグループ目玉マークを描いて帰っていった。

ナンマイダー
つながり目と眉毛が特徴、エイリアンのリーダー格。
ゴンベーダー
放射線状の髪の毛が特徴、人形焼でおそ松の型をとり、おそ松とチョロ松に化けたことがある。
ジンベーダー
カール状の髭がトレードマーク、人形焼でおそ松の型をとり、おそ松とチョロ松に化けたことがある。
アッカンベーダー
いつも舌を出しているひょうきん者
バブバブダー
その名の通り赤ん坊のような性格が特徴。
カレンダー
のマーク、名前はカレンダーであるがカレンダーではない。
シンジマッタダー
鼻に絆創膏を貼っている。名前の由来はザ・フォーク・クルセダーズ帰って来たヨッパライからだと思われる。
インベーダー
おそ松とチョロ松をさらってきたエイリアン、仲間紹介の後にコレデオシマイダーと言う。

コミックス[編集]

1988年のアニメ第2作放送に伴い、講談社から少年サンデー版及び少年キング版を収録した全34巻と、コミックボンボン連載分29話中計20話を収録した「最新版」全2巻のKCボンボンコミックスが発刊された(現在は絶版)。

このほか、曙出版からアケボノコミックス『おそ松くん全集』として全31巻が、小学館からゴールデンコミックスとして全1巻が、また汐文社のホームコミックスからは傑作選として5巻、朝日ソノラマのサンコミックスからも自選傑作集として10巻の単行本が刊行されていた(いずれも絶版)。

全34巻の講談社版と曙出版の『おそ松くん全集』のタイトルを以下に記す。

講談社版
  1. 六つ子でてこい!の巻
  2. いかした顔になりたいよの巻
  3. びっくり六つ子が一ダースの巻
  4. モモから生まれたチビ太郎の巻
  5. 六つ子なんかに負けないぞの巻
  6. チビ太に清き一票を!の巻
  7. チビ太のおつむは世界一の巻
  8. おフランスがえりのデザイナーの巻
  9. チビ太なぜなくのの巻
  10. とつげきーっ! ノラネコ作戦の巻
  11. デカパン城の御前試合の巻
  12. ハタ坊は億万長者の巻
  13. ハタ坊をマークしろの巻
  14. イヤミの水戸黄門の巻
  15. イヤミのお見合いの巻
  16. 六つ子の生活取材にきたよの巻き
  17. チビ太はママになりましたの巻
  18. イヤミがロボット発明すればの巻
  19. 忍法おぼえて六つ子にかとうの巻
  20. イヤミの保険損か得かの巻
  21. バイキングの逆襲の巻
  22. 下町のチビ太キッドの巻
  23. オトギばなしのデベソ島の巻
  24. イヤミ一人風の中の巻
  25. 六つ子一家に復讐だの巻
  26. ぼくらはグランプリレーサーの巻
  27. いまにみていろミーだっての巻
  28. シェーのおしうりの巻
  29. おつむの中身を入れ替えるだすの巻
  30. デッパ神の三つのねがいの巻
  31. ミーは超能力者ざんすの巻
  32. モテモテイヤミはつらいざんすの巻
  33. イヤミのウラミは死をよぶざんすの巻
  34. 涙ナミダの芸術ざんすの巻
アケボノコミックス版
  1. 六つ子でてこい!
  2. いかした顔になりたいよ
  3. びっくり六つ子が一ダース
  4. 六つ子なんかに負けないぞ
  5. チビ太に清き一票を!
  6. チビ太のおつむは世界一
  7. おフランスがえりのデザイナー
  8. チビ太なぜなくの
  9. はいけいドロちゃんさま
  10. デカパン城の御前試合
  11. ハタ坊も億万長者になれる
  12. ビローンと笑って百万円
  13. ヤニがでるまでふくしゅうするぜ
  14. イヤミ左善だよらば斬るざんす
  15. ぼくらのクラスは先生が二人
  16. パロディ版だよ宝島
  17. テンノースイカばんざいよ
  18. 江戸工城の忠臣蔵だ
  19. 下町のチビ太キッドの物語
  20. オトギばなしのデベソ島
  21. イヤミはひとり風の中
  22. キャプテンかあちゃん
  23. 突撃イヤミ小隊
  24. オメガのジョーを消せ
  25. シェーのおしうり
  26. イヤミの結婚相談所
  27. オンナドブスはバケモノざんす
  28. これがイヤミのテクニック
  29. 念力でヘンシーンざんす
  30. 死んでもスケベはなおらない!
  31. これでオシマイおそ松くん


2007年現在、新刊で入手可能な物は竹書房より竹書房文庫で刊行されている全22巻と、小学館文庫の『赤塚不二夫名作選1 おそ松くん』である。このほか「コミックパーク」にて小学館「赤塚不二夫大全集」より購入可能(全34巻および『最新版おそ松くん』全2巻)。

収録作が多いKCボンボン版、曙版、竹書房版には重複作品が多いが、いずれも未収録の作品がある。(小学館の学年誌・週刊少年キング掲載分の一部や「ボーイズライフ」1966年7月号掲載分「コミックボンボン」連載の最新版の一部など)

なお竹書房版に収録された作品のサブタイトルは、曙版より引用しているが、差別用語等が入っている物は改題している。中には理由不明のまま改題したのも有る。

ドラマ[編集]

1985年12月16日には月曜ドラマランドで「おそ松くん イヤミ・チビ太の板前一本勝負」として放送された。

原作とは世界観の違う作風であった。また、山下達郎が主題歌を歌うなど手の込んだ作品だった。

ストーリー[編集]

おそ松たち六つ子の料亭・松野屋とイヤミがコックをするレストラン松野亭は仲が悪い。松野亭ではチビ太が板前の修行していた。そこへ日本一の料理評論家・海原がやってきてチビ太とイヤミに料理対決をさせる。

原作との相違点[編集]

  • 主役がチビ太になっているが、チビ太を演じる人が女優なので、女性に変更されている。原作やアニメではチビなのに背が大きくなっている。
  • イヤミの髪型が短髪でありヒゲももみあげも生やしておらずめがねを掛けている。
  • トド子が黒めがねを掛けている。また、トド子とトトコが姉妹と設定されている。
  • デカパンに頭髪があり、体系も痩せ型になっている。
  • 本官さんの目がメイクでありヒゲを生やし付け出っ歯をしている。
  • ダヨーンの顔が普通の顔になっている。
  • おそ松くんの家が料亭になっている。
  • おそ松くんら六つ子が劇中で負傷し、後半に登場しない。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

アニメ[編集]

第1作[編集]

  • 1966年2月5日から1967年3月25日まで毎日放送系列で放送。スタジオ・ゼロ、チルドレンズコーナー製作。
    • 毎日放送のテレビアニメ製作初参入作品にして、在阪局初の自社製作テレビアニメでもある。
  • 第1作はモノクロ作品のため1970年代初頭よりほとんど再放送されず、その後フィルムも行方不明となっていたが、1990年に毎日放送の千里丘スタジオにあるフィルム保管倉庫から発見され、開局40周年記念のビデオソフトとして発売、関西ローカルで再放送もされた。特番で他局へ映像を提供する際は放送時に「映像提供 毎日放送」または「映像提供 MBS」とテロップで表示される。
  • 2002年にCS放送で35年ぶりに放送された。本放送当時の毎日放送はNETテレビとネットを組んでいた(いわゆる腸捻転解消前)ため、TBS(腸捻転解消後の毎日放送ネット系列)では本放送が放送されていなかったが、CSでの再放送はTBS系列のTBSチャンネルで行われた。
  • 2003年には全放送分がDVD化されている。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 原作・監修:赤塚不二夫
  • 音楽:渡辺浦人(第1期)・三保敬太郎(第2期)
  • オーディオ演出:松下秀民、川瀬絢一郎
  • 脚色・絵コンテ:永沢詢鈴木伸一ほか
  • 作画演出:宮沢一夫、クニトシロウ、鈴木伸一ほか
  • 作画:堀内裕、村田四郎、栗原清、鈴木伸一、永沢詢、勝又和雄、光延博愛、村山国郎ほか
  • 美術:児玉喬夫、半藤克美
  • 製作担当:上野壽夫
  • 制作:山本善次郎
  • 企画制作:毎日放送、チルドレンズ・コーナー、スタジオゼロ(途中から)

主題歌[編集]

1度だけ変更がされているが、いずれも作者である赤塚不二夫自ら作詞を手がけている。なお、オープニング曲がそのままエンディング曲にも使われていた。

  • 第1期 おそ松くんのうた
作詞:赤塚不二夫
作曲:渡辺浦人
唄:松代、六つ子、イヤミ、チビ太
  • 第2期 おそ松くんのうた2
作詞:赤塚不二夫
作曲:三保敬太郎
唄:藤田まこと

放映ネット局[編集]

放映リスト[編集]

1966年2月5日 - 1967年3月25日

  1. るすばんは犬にまかせろ
  2. こじきロボット
  3. 井矢見のつり堀
  4. 40人の盗賊
  5. チビ太ののらねこ作戦
  6. 空からきたドロボウ
  7. お手伝いロボット
  8. 井矢見のクリーニング屋
  9. 近道はこちら
  10. ビロ〜ンと笑って100万円!
  11. ねらわれたおそ松
  12. チビ太の三四郎
  13. 魔法のヤカン
  14. 怒れ!スーパーマン
  15. 帽子をとったらハイそれまでよ
  16. いのしし狩り
  17. イヤミの歯医者
  18. ぼうふらちゃんの仇を討て!
  19. ぼくはジャイアントチビ太!
  20. 逆襲!ペペン作戦
  21. 養子になったおそ松くん
  22. チビ太の透明人間
  23. ひっこしてきたカワイコちゃん
  24. 大あばれスモッグ一家
  25. オムツの実験ぜったい反対!!
  26. イヤミのデザイナー
  27. 忍法イヤミ流
  28. クラス委員長はケケおれだい!
  29. イヌになった?チビ太
  30. あやしい転校生
  31. タイムマシンで石器時代へ
  32. がらくた作戦
  33. チカ子ちゃんとチビ太
  34. ねてる子を起すな
  35. あやしき?プレゼント
  1. 虫歯のことならドクトル・チビ太へ
  2. チビ太はイイコか?
  3. チビ太のガールフレンド
  4. いやみなイヤミなお客さん
  5. チビ太のマドロス
  6. イヤミのオフランス軒
  7. 家出したお父さん
  8. イヤミのダイヤモンドいれ歯
  9. 進め!!ネコ部隊
  10. イカレた九官鳥
  11. チビ太の子守歌
  12. ポンコツ逃亡者をつかまえろ!
  13. ぼくお金持ちだジョー
  14. スーパーケチのおじいさん
  15. ほえほえ山のぼり
  16. おフランス式占い機
  17. なんでもやると6回戦
  18. お父さんのロボット作戦
  19. おいだせ!うそつき二人組
  20. おんぼろキャンプ騒動
  21. ガードマンだぞ!おそ松くん
  22. 七人になった六つ子
  23. うりこみ合戦
  24. それいけクマ松
  25. チビ太がペットだす
  26. ゴロニャンお天気博士
  27. ひとりぼっちのカバ太郎
  28. ほんとのこというな
  29. 10万円の怪電話
  30. イヤミのインチキ海の家
  31. チビ太の大サーカス
  32. チビ太の綱わたり
  33. おそ松はわるい子
  34. わんぱくワン公キライッ!
  35. 泣く子もだまるアリ部隊
  36. </div>
    1. おでんノイローゼチビ太
    2. タヌキをだませ!
    3. パパ、タバコやめなさい
    4. チビ太空をいく
    5. チビ太だけが親孝行
    6. ゴルフ高くつくジョー
    7. デカパン杯いじわる大競馬その1
    8. デカパン杯いじわる大競馬その2
    9. 自動車レース一等だジョー
    10. チビ太の動物園エサ係
    11. 花よりけんか
    12. ゆうかいされた?おそ松くん
    13. 金庫破りはやめた!その1
    14. 金庫破りはやめた!その2
    15. グランプリ全滅レース
    16. チビ太の親さがし
    17. タダでスキーをしようその1
    18. タダでスキーをしようその2
    19. わしのボーナスをかえせ!
    20. ケケッぼくは名探偵
    21. 放火魔はオデンが好き
    22. けんかロボット大暴れ
    23. クリスマスきびしいザンス
    24. おつむのかがやき世界一
    25. クマの親子ご案内
    26. デカパンオリンピック
    27. トト子ちゃんの年賀状
    28. モモから生れたチビ太郎
    29. スキーもおフランス式
    30. 魔法のランプはもういらない
    31. オニババこわーい
    32. チビ太ジャングルへ行く
    33. 空から突撃ケケケッ
    34. 特別番組・これが六つ子だ 完

    第2作[編集]

    • 1988年2月13日から1989年12月30日までフジテレビ系列で放送。スタジオぴえろ(現ぴえろ)製作。
    • 表題は『おそ松くん』であるが、旧作と区別するために『新・おそ松くん』『平成のおそ松くん』と呼ばれることがある。
    • 1988年当時の流行を取り入れており、イヤミが光GENJIのファンであり、トト子がのりピー語をしゃべっていた。(54話ではダヨーンもワンシーンのみ使った。)
    • 原作漫画には登場しないニャロメやレレレのおじさんなど後の作品のキャラクターが出演している。(但し、レレレのおじさん、目ン玉つながりのおまわりさんは途中まで)
    • 本作以降、1998年終了の『烈火の炎』まで、フジテレビ系の土曜18時30分はスタジオぴえろ製作のアニメーション作品が10年近く放送され続けた。
    • ハクション大魔王』『タイムボカンシリーズ』など長くギャグアニメを手掛けて来たタツノコプロ系の流れを継ぐスタジオぴえろがこの作品で初めて赤塚アニメの制作に携わった事は特筆に値する。また、脚本面の戦力としてシュールなコメディを得意とする奇才・浦沢義雄が参入した点も重要である[4]
    • 明石家さんまにはイヤミ役の依頼があったが会社のギャラが合わなかったらしく、事務所が勝手に断ったらしい。さんま本人は「心残りだ」と残念がっている。[5]
    • BGMの1つは、放映終了後に始まったテレビ東京系列のバラエティ番組『開運!なんでも鑑定団』において、スタジオでの鑑定中の時に用いられている(『ピンクパンサーのテーマ』に似ているが別の曲)。
    • 第64話の「ちびざるチビ太の大冒険!」と第65話の「トト子のわがままオシャカ様」は西遊記をモチーフにした重厚な作風であり、1週では収まりきらず、 唯一の2週1話完結作品となった。
    • 第6話「ナンマイダでもうけるザンス」は「らくだ」、第10話「地獄の死神セールスマン!!」は「死神」などの古典落語にちなむストーリーが多く見られた。
    • イヤミとチビ太が主役同然となっている。特にイヤミの存在感は大きい。アニメ本編の内容もさることながら、主題歌、次回予告においてもイヤミの個性がより大きく取り上げられている。逆に6つ子兄弟のおそ松を除くキャラクターはかなり脇役の位置にされている。
      • オープニング曲のイントロが始まる前にイヤミが登場し「おそ松くんが、始まるざんす」と呼びかける。その後イヤミが「シェー!」と叫び、本来主役の六つ子兄弟が登場するが「わーーいっ!」とイヤミを突き倒して通り過ぎるだけで六つ子の出番が終わる。イヤミが「シェー!」のポーズのまま倒れた姿が残って上からタイトルロゴが登場。イントロが始まっていく。
      • オープニング曲のアニメーション内でもメインで登場するのはイヤミで、六つ子が登場するのはサビの部分で左から右へ走り去っていく場面と、最後に画面縁にメイン・サブキャラクターが出る中に混じっているだけである。オープニングアニメーション内での登場回数はなんとサブキャラクターである本官さんよりも六つ子兄弟の方が少ない
      • エンディング曲は「おそ松くん音頭」というタイトルだが、振り付けには「シェー!」のポーズが何度も見られる。
      • エンディング曲で表示される声優の紹介テロップでも、おそ松の次にイヤミ、チビ太が出て、おそ松以外の兄弟はデカパンやダヨーン、とうさん、かあさん、トト子、ハタ坊、ニャロメよりも下に表示されている。また、おそ松、チョロ松、トド松以外の兄弟の声は、下記の通り2役掛け持ちなので、ハタ坊、トト子、かあさんの出番があるときは、カラ松、十四松、一松の名前は表示されない。
      • エンディング曲の後、第30話までの毎話にイヤミが「○○○は×××ざんすよ! シェー!」と叫ぶコーナーがあった。何故か当時のプロ野球ネタが多い。また第62話以降はチビ太が様々な事柄に文句を言う「今週のてやんでえバーローコーナー」が不定期に設けられていた。
      • また第31話 - 第61話では、「みんなのシェーポーズコーナー」が設けられ、シェーをしている全キャラの上で、視聴者より寄せられた、シェーをしている写真が載せられた。
    • 2003年にテレビシリーズがDVDBOX化されているが、テレビスペシャルの『あっぱれチビ太の鬼たいじザンス』及び劇場版『おそ松くん スイカの星からこんにちはザンス!』、OVA『イヤミはひとり風の中』、天才バカボンと共演した『バカボンおそ松のカレーをたずねて三千里』はDVD化されていない。
    • 本作のオープニングシーンが、2009年8月からTBSの『リンカーン』のオープニングで使われた。(イヤミ役は三村マサカズで、その他のレギュラー陣が六つ子を演じた。)

    キャスト[編集]

    スタッフ[編集]

    主題歌[編集]

    • オープニング 『正調 おそ松節』
    作詞:秋元康
    作曲:見岳章
    編曲:竜崎孝路
    唄:細川たかし
    • エンディング 『おそ松くん音頭』
    作詞:森雪之丞
    作曲:中山大三郎
    編曲:竜崎孝路
    唄:細川たかし

    リメイク版では、主題歌の変更が行われなかった。

    放映リスト[編集]

    アイキャッチ
    第65話まではアイキャッチでキャラクターの顔が離れてはくっついて離れてはくっつくを繰り返していた(おそ松⇒イヤミ⇒チビ太⇒ダヨーン⇒トト子⇒チョロ松⇒【CM】トド松⇒デカパン⇒ハタ坊⇒レレレのおじさん⇒本官⇒松造⇒松代⇒カラ松の順)が第66話からはイヤミがチビ太をハンマーで殴ったらチビ太が貯金箱のようになり崩れ、金銀財宝が出てきた。(イヤミは喜びのシェーをした)又、CM明けでは逆にチビ太がイヤミを殴り中から小さなイヤミが数匹出てきた。(当然チビ太も驚きのシェーをした)
    次回予告
    大抵のお話はOPのカラオケ版の音楽が流れ、お話に登場したキャラクターが次回予告のナレーションを演じるが、第17話、第22話、第40話では、ドラマ風になっている。

    1988年2月13日 - 1989年12月30日 1日1話 約24分

    話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
    1 シェーッ!六つ子ザンス! 星山博之 鴫野彰 川端宏
    2 うらないは、こりごりザンス 浦沢義雄 うえだひでひと アベ正己
    3 天才イヤミの化け薬ザンス! 星山博之 渡部高志 岸義之
    4 シェ〜ッ!!ミーはバレリーナ 浦沢義雄 横田和善 熊坂礼次 山崎勝彦
    5 チビ太の恋はハナと散るダス 鴫野彰 山本哲也
    6 ナンマイダでもうけるザンス 照井啓司 鴫野彰 棚橋一徳 松田芳明
    7 チビ太はママになりました 星山博之 渡部高志 アベ正己
    8 変身!チビ太のふしぎな帽子 丸尾みほ うえだひでひと 岸義之
    9 古道具屋でボロもうけザンス 星山博之 鴫野彰 水野和則 三原武憲
    10 地獄の死神セールスマン!! 照井啓司 渡部高志 川端宏
    11 ヘイの中でもこりないイヤミ 丸尾みほ 棚橋一徳 松田芳明
    12 売れっ子小説家イヤミ大先生 星山博之 西はじめ 玉野陽美 アベ正己
    13 お城が隣に引っ越してきた! 浦沢義雄 うえだひでひと 西城隆詞
    14 エイリアンをやっつけろ! 照井啓司 渡部高志 岸義之
    15 命の恩は高くつくザンス 丸尾みほ 高橋資祐 うえだひでひと 高橋資祐
    16 節約?省エネ?ミニ六つ子! 星山博之 鴫野彰 棚橋一徳 松田芳明
    17 ハタ坊、勇気を出す 浦沢義雄 玉野陽美 川端宏
    18 チビ太の金庫やぶり 富田祐弘 うえだひでひと 渡辺章
    19 オツムの中味が入れかわる 照井啓司 渡部高志 岸義之
    20 イヤミのアブナイ時計屋さん 浦沢義雄 うえだひでひと アベ正己
    21 友情!!チビ太とドロボウ猫 丸尾みほ 玉野陽美 川端宏
    22 チビ太はさすらいのガンマン 星山博之 高橋資祐 鴫野彰 高橋資祐
    23 名探偵!ハタ坊だジョー 丸尾みほ 渡部高志 渡辺章
    24 イヤミの体はバイキンだらけ 富田祐弘 うえだひでひと 岸義之
    25 おでんの恨みは怖いザンス! 照井啓司 鴫野彰 水野和則 アベ正己
    26 父さんもタバコがやめられる 星山博之 渡部高志 川端宏
    27 おとぎ話のデベソ島 丸尾みほ 高橋資祐 鴫野彰 高橋資祐
    28 野生のイヤミに気をつけろ! 浦沢義雄 うえだひでひと 渡辺章
    29 保険屋さんは命がけザンス! 照井啓司 鴫野彰 水野和則 岸義之
    30 忍者チビ太、ただいま参上! 浦沢義雄 横山広行 アベ正己
    31 花の精にはこりごりザンス! 星山博之 渡部高志 渡辺章
    32 トト子はアイドルNo.1ザンス 丸尾みほ うえだひでひと 川端宏
    33 男の友情はあついザンス! 照井啓司 高橋資祐 横山広行 高橋資祐
    34 父さんは、父さんなんだぞ! 浦沢義雄 鴫野彰 水野和則 岸義之
    35 デカパン城のオテンバ姫! 富田祐弘 渡部高志 アベ正己
    36 正義の味方はつらいザンス 星山博之 うえだひでひと 川端宏
    37 チビ太の宝島 鴫野彰 山本哲也
    38 お年寄りをいたわるザンス! 照井啓司 横山広行 渡辺章
    39 討ち入りには、ご用心ザンス 久島一仁 高橋資祐 渡部高志 高橋資祐
    40 子守りはつらい仕事ザンス 照井啓司 水野和則 川端宏
    41 摩天楼のホワイトクリスマス 星山博之 鴫野彰 山本哲也
    SP あっぱれチビ太の鬼たいじザンス 浦沢義雄 鴫野彰
    渡部高志
    鴫野彰 二宮常雄
    42 イヤミのインチキ商売ザンス うえだひでひと アベ正己
    43 レースはズルして勝つザンス 静谷伊佐夫 渡部高志 増谷三郎
    44 イヤミのデタラメ日本ザンス 星山博之 うえだひでひと 須田裕美子
    45 スキー旅行はチビチイザンス 丸尾みほ 横山広行 三原武憲
    46 ねっけつ!チビ太刑事ザンス 阪口和久 高橋資祐 鴫野彰 高橋資祐
    47 宝くじで大金持ちザンス! 星山博之 水野和則 アベ正己
    48 ゼン寺修行で六つ子もよい子 丸尾みほ 渡部高志 増谷三郎
    49 お巡りさんでいばるザンス! 照井啓司 うえだひでひと 岸義之
    50 恐竜たまごのオムレツザンス! 浦沢義雄 横山広行 アベ正己
    51 旅のハジはかきすてザンス! 丸尾みほ 水野和則 増谷三郎
    52 正しいイヤミはめいわくダス 浦沢義雄 渡部高志 河原祐二 須田裕美子
    53 ゴマすりゴルフで出世ザンス 星山博之 高橋資祐 横山広行 高橋資祐
    54 イヤミさんの結婚式だジョー 照井啓司 うえだひでひと 岸義之
    55 ドライブしたのがウンのつき 丸尾みほ 香川豊 青山弘 野館誠一
    56 大富豪チビ太さまザンス! 浦沢義雄 鴫野彰 横山広行 川端宏
    57 イヤミのヒコーキ野郎ザンス 照井啓司 水野和則 増谷三郎
    58 シェ〜!こずかい毎日五万円 星山博之 横山広行 岸義之
    川端宏
    59 ハタ坊は正義の味方だジョー 阪口和久 うえだひでひと 二宮常雄
    60 空とぶチビ太の仕返しザンス 照井啓司 青山弘 野館誠一
    61 おでんと初恋どちらがだいじ 丸尾みほ 高橋資祐 横山広行 高橋資祐
    62 パパのボーナスどこいった? 廣岡豊 水野和則 増谷三郎
    63 ゾロゾロ六つ子が一ダース! 星山博之 鴫野彰 青山弘 川端宏
    64 ちびざるチビ太の大冒険! 浦沢義雄 うえだひでひと 岸義之
    65 トト子のわがままオシャカ様 鴫野彰
    水野和則
    水野和則 川端宏
    66 イヤミの教師ビンビン物語!? 横山広行 アベ正己
    67 チビ太の王子様はつらいよ 丸尾みほ 高橋資祐 水野和則 高橋資祐
    68 イヤミのインチキ海の家! 廣岡豊 鴫野彰 増谷三郎
    69 魔法を使って若がえるザンス 星山博之 下田正美 鴫野彰 下田正美
    70 ボクシングって痛いザンス! 照井啓司 うえだひでひと 二宮常雄
    71 母さんは天才セールスマン!? 星山博之 水野和則 アベ正己
    72 みつばちチビ太のバイオリン 浦沢義雄 鴫野彰 岸義之
    73 トトコは天才なぞなぞ少女! 阪口和久 高橋資祐 水野和則 高橋資祐
    74 探偵イヤミ対怪人ダヨン面相 廣岡豊 うえだひでひと 増谷三郎
    75 四十年後のイヤミザンス! 浦沢義雄 鴫野彰 佐藤博暉 岸義之
    76 カメラの前でべろ〜んザンス 星山博之 水野和則 川端宏
    77 おそうじロボのソージ君ダス 阪口和久 うえだひでひと アベ正己
    78 神さまお願いきいてチョ 照井啓司 水野和則 増谷三郎
    79 チビ太のまぶたの母ザンス 丸尾みほ 鴫野彰 うえだひでひと 川端宏
    80 イヤミの冬ごもり作戦ザンス 浦沢義雄 佐藤博暉 水野和則 アベ正己
    81 ニセ医者でぼろもうけザンス 照井啓司 うえだひでひと 増谷三郎
    82 怖い夢は見たくないザンス! 浦沢義雄 高橋資祐 横山広行 高橋資祐
    83 怒ると怖いライオンザンス! 丸尾みほ 水野和則 川端宏
    84 ハタ坊の水戸黄門だジョー 星山博之 うえだひでひと 増谷三郎
    85 また来たザンスよエイリアン 星山博之
    浦沢義雄
    照井啓司
    阪口和久
    うえだひでひと
    渡部高志
    川端宏
    岸義之
    増谷三郎
    須田裕美子
    86 イヤミの選挙必勝法ザンス 浦沢義雄 水野和則 アベ正己

    放映ネット局[編集]

    この時点のフジテレビの土曜夜6時30分枠は準ローカルセールス枠ネットワークセールスの対象が一部地域のみ)のため、系列局でも放送されなかったり遅れネットになるケースが多い。


    無印=同時ネット局、★=時差ネット局

    海外での放送[編集]

    • 香港では、1990年亜洲電視広東語吹き替え版を『我係西瓜刨』のタイトルで放送した。「西瓜刨」は出っ歯のイヤミを指す。香港では第2作しか放映していないためにイヤミが主役で六つ子が脇役という解釈になっている。

    劇場版[編集]

    • おそ松くん スイカの星からこんにちはザンス!(1989年3月18日、東映系にて『聖闘士星矢 最終聖戦の戦士たち』『ひみつのアッコちゃん』などと同時公開。25分)
    • 曙出版コミックス第17巻に収録されている「テンノースイカばんざいよ」(竹書房版では「スイカ星人あらわる」と改題)を元にした作品。しかし、冒頭のスイカ星のシーンは原作に近いが、後は徹底的にアレンジされている。
    • 当時、『お巡りさんでいばるザンス!』終了後、次回予告の後に映画になるとチビ太が解説した。

    OVA[編集]

    イメージソング[編集]

    • 「おそ松くん」(朝日ソノラマ「おそ松くん(1)」収録)
    • 「おそ松くん音頭」(朝日ソノラマ「おそ松くん(1)」収録)
      • 作詞:赤塚不二夫、作曲:宇野誠一郎、歌:松島みのり、山本圭子、黒柳徹子、佐山智子、三多村智野
    • 「おそ松くんのうた」(朝日ソノラマ「おそ松くん(2)」収録)
      • 作詞:井上ひさし、山元護久、作曲:宇野誠一郎、歌:松島みのり、山本圭子、黒柳徹子、佐山智子、三多村智野
    • 「おそ松くん ボクサー・マーチ」(朝日ソノラマ「おそ松くん(2)」収録)
      • 作詞:井上ひさし、山元護久、作曲:宇野誠一郎、歌手名不詳
    • 「おそ松くんかぞえ歌」(朝日ソノラマ「おそ松くん(2)」収録)
      • 作詞:井上ひさし、山元護久、作曲:宇野誠一郎、歌手名不詳
    • 「シェーの歌」(朝日ソノラマ「おそ松くん(3)」収録)

    ゲーム[編集]

    おそ松くんはちゃめちゃ劇場
    1988年12月30日、セガより発売。メガドライブ用ソフト。グラフィックや世界観こそ原作に忠実ではあったが、原作者である赤塚不二夫がプレイしてあまりの出来に腹を立て、開発者に灰皿を投げ付けたという伝説がある(真偽は不明だが、当時のBeepメガドライブ誌のインタビューや、ゲーム批評のがっぷ獅子丸のコラム等に記述有)。メガドライブ本体の初期に製造されたロットでは必ず同じ場所でフリーズし、クリア不可能になる致命的なバグが存在する(中期以降に製造された本体では発生しない)など、まさしくはちゃめちゃな出来であった。
    おそ松くん バック・トゥ・ザ・ミーの出っ歯
    1989年12月8日、バンダイより発売。ファミリーコンピュータ用ソフトで、ジャンルはアドベンチャーゲーム。上記のメガドラ版に比べるとまともなゲーム。
    必殺パチンコステーションV9 おそ松くん
    2005年2月24日、サン電子より発売。プレイステーション2用ソフト。パチンコソフト。
    下記のパチンコ台の移植。

    パチンコ・パチスロ[編集]

    パチンコ[編集]

    2004年大一商会から「CRおそ松くん」として登場した。これは、同年7月に行われた、風営法改正に伴った新規則第1弾マシンでもある。ラウンド消化中は、確変大当りでは「正調 おそ松節」が、通常大当りでは「おそ松くん音頭」が流れる。だが何故か、細川たかしの歌入りではなくカラオケだった。

    2005年、同じく大一商会から羽根モノCRイヤミのここで一発」が登場。これも、上記同様、羽根モノの新規則(3号機)第1弾マシンである(ラウンド中のVゾーンへの最低1個以上の保留がなくなり、決められたラウンドまで必ず進むようになった)。

    パチスロ[編集]

    2005年にパチンコと同じ大一商会から発売。A-400タイプのストック機である。詳細はおそ松くん (パチスロ)を参照。

    CMへの起用[編集]

    キャラクターの由来と特徴[編集]

    チビ太[編集]

    • 同じ赤塚不二夫のギャグデビュー作とも言える『ナマちゃん』の脇役にチビ太とうり二つの乾物屋の息子・カン太郎が登場する。このカン太郎とチビ太は同一視されていて、『チビ太くん』『チビ太』の題で刊行された単行本にはカン太郎の名が登場する話がある。また『キツツキ貫太』もチビ太に似ており、チビ太キャラの原型とされる。
    • 手塚治虫と同様にスターシステムを採る赤塚は、チビ太も『おそ松くん』の他に『天才バカボン』『ひみつのアッコちゃん』『もーれつア太郎』等に出演していた。
    • 竹書房から出版されているおそ松くんの22巻の最後では、『オハゲのKK(ケケ)太郎』という題でオバケのQ太郎との共演を果たした。1966年の週刊少年サンデー7号に掲載された、藤子不二雄藤子・F・不二雄)との合作作品である。ちなみにQ太郎はこれまでにも度々出てきたが、喋ったのはこの巻が最初で最後である。
    • 『平成天才バカボン』でも彼に似た九官鳥が登場したことがある。彼本人も登場した。
    • 主役を演じた『チビ太の金庫やぶり』(オー・ヘンリーの小説『よみがえった改心』の翻案)は、作者自身がおそ松くんの最高傑作に選んでいる。
    • 中部地区を中心として展開しているコンビニサークルKのCMに出演したこともあり、いまではサークルKサンクスでのおでんのキャラクターにもなっている。これは、冬のおでん企画として「チビ太のおでん」を登場させたもの。上から三角丸四角の順に串に刺さった練り物となっている。ただし、本物のチビ太が持っているおでんは上からこんにゃく、がんもどき、ちくわであることを赤塚不二夫本人がTBSテレビのテレビ番組『素敵な気分De!』で公表している。ちなみに、ちくわの部分についてはなると巻の説もある。
      なお、チビ太のおでんが好評だったサークルKは「イヤミのおでん」「イヤミのお好み焼き」も登場させている。
    • ゴジラの息子として知られるミニラはチビ太がモデルという説がある。

    イヤミ[編集]

    • 行動面については当時の洋行帰りのマスコミ人の嫌味な言動をオーバーに描いたもので特定の個人は無い、その上で口調については当時人気のコメディアントニー谷をベースにしている[1]。「シェー!」のギャグは、当時の担当編集の樺島記者が驚いた時が基だったという説がある。
    • なお、フジテレビ系バラエティ番組『オレたちひょうきん族』でパロディードラマ(「ぴよ松くん」)が制作された際、イヤミ役の明石家さんまだけは付け髭のみのメイクだった。
    • 映画『怪獣大戦争』で、ゴジラが劇中の2シーンにおいて、合計5回もシェーのポーズを行った。これは、同作の監督、本多猪四郎と特技監督の円谷英二のアイデアだったという。さらに、ゴジラ以下主演の宝田明ニック・アダムス沢井桂子がシェーをしているポスターも製作された。
      なお同時上映作品「エレキの若大将」では、田中邦衛演じる青大将がシェーをしている。
    • 1965年に製作された桃屋のり平アニメ「江戸むらさき特級・牛若丸編」で、弁慶が牛若丸に「その太刀よこせ」と迫ると、牛若丸がシェーをやった。
    • ビートルズが1966年6月に来日した折、滞在していた当時の東京ヒルトンホテル(現・キャピトル東急ホテル)のスイートルームにて、ジョン・レノンが当時のミュージック・ライフ編集長・星加ルミ子の勧めで、シェーのポーズをして写真に納まった。
    • シェーが流行るまでのエピソードとして、当時の作画スタッフ達の罰ゲームとして新宿御苑などにて人前でシェーをするというのがあった。シェー定着後はやらなくなった。高井研一郎等の証言による。
    • レレレの天才バカボン』にはタクシードライバーやレストランの従業員など、脇役として何度か出演していた。
    • もーれつア太郎』の「わるい警官と人はいうけど」冒頭に登場し、ニャロメが当てた10万円の宝くじをネコババしようとする[6]
    • 天才バカボン』の「篠山紀信の社会派なのだ」ではおまわりさんの弁当にえげつないいたずらをしたため罰としてさらにえげつない目に遭わされる[7]。この他『ひみつのアッコちゃん』等の赤塚作品に端役で登場するなど、『おそ松くん』のキャラクターも例外無くスター・システムに乗っ取っている。
    • 2000年12月31日に放送された日本テレビの特別番組『いけ年こい年世紀越えスペシャル2000-2001』で、「20世紀を代表するギャグ」としてシェーを2001連発するという、「2シェー1年 シェー2001発」という企画が行われた。この時、会場となったステージの上には、イヤミのパネルが置かれ、主宰の高田純次もイヤミのコスプレをしていた。
    • 火の鳥(手塚治虫)黎明編に「まるで犬の子産むみたいざんす」と言って登場するシーンがある。その後埋められ再登場はない。

    ハタ坊[編集]

    • ハタ坊は、日本共産党の機関紙「赤旗」日曜版に連載していた漫画『ハタ坊』の主人公になっていた。その作品では、頭の旗は日の丸ではなく赤旗(モノクロ印刷のため灰色)だった。
    • 少年キングに掲載された『新おそ松くん』(「少年キング版・チビ太の金庫破り」)では、旗を売っているシーンがある。
    • イヤミと同じくハタ坊も『ひょうきん族』に出演。演じていたのはジミー大西。

    六つ子の母親[編集]

    • 『おそ松くん』に先立って週刊少年マガジンに1961年に連載された『キツツキ貫太』の母親、また1963年から月刊「少年」に連載された『まかせて長太』の母親に酷似している。また赤塚が自身の少年時代を回顧する作品での実母がこの顔で描かれる。

    六つ子[編集]

    • 六つ子は当初12人の予定だったが、コマに収まりきれないために6人になったとの事。
    • 赤塚は六つ子の作画についてはあらかじめ顔を大量にコピー機にて複写し、登場の都度顔をコマに貼り付けていた。
    • 原作版『ひみつのアッコちゃん』の「カン吉とおばけやしき」で、海水浴場の客役でゲスト出演(他の赤塚作品に出演したのはこれが初)、浴場近くのお化け屋敷でカン吉を脅かそうとするが、アッコの変身した貴婦人に脅かされてしまう。この後、『もーれつア太郎』『天才バカボン』などにゲスト出演するが、イヤミやチビ太と比べると出番は少ない。

    作品全般[編集]

    • 赤塚のアシスタントを長年勤めた北見けんいちによれば、イヤミやデカパン等のキャラクターデザインは、当時赤塚のチーフアシスタントだった高井研一郎が手掛けていたとの事。1970年以降のチーフ作画はあだち勉が担当している。赤塚は「うまく脇役が描けない」と高井に依頼し、高井は六つ子以外のほとんどのキャラクターを創案し、イヤミの「シェー!」も初めて描いたとされる[8]。ただし、ネームだけは赤塚が1人で作成している。
    • 映画『喜劇 駅前漫画』には、主人公の描く漫画がおそ松くんのキャラクターが使われている。また、六つ子の様な服装をしている子役(蔵忠芳)が出てくる。『オバケのQ太郎』もアニメと着ぐるみでゲスト出演した。
    • 『オバケのQ太郎』との共演については、チビ太の項で触れた『オハゲのKK太郎』(藤子不二雄との合作)の他に、1966年に週刊少年サンデー新年増刊号の特別読切作品として描かれた『ギャハハ三銃士』がある。この作品は赤塚不二夫、藤子不二雄、つのだじろうの合作によるもので、『おそ松くん』『オバケのQ太郎』『ブラック団』のキャラクターが一堂に会して繰り広げるドタバタギャグマンガだった。
    • 小学館の学年誌に掲載されていた作品の一部は長谷邦夫古谷三敏の手によって描かれていた物がある。(赤塚名義ではなくそれぞれの名義で発表され、赤塚の名は「原作者」として明記されていた。)
    • 秋本治の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』にて、主人公の両津勘吉が3333のおそ松を描いた黄金のロールス・ロイスが登場する話がある。両津は、赤塚マンガのキャラを描くのが上手という設定となっている。また登場人物の1人である人物のヒゲを剃って出っ歯を付けるとイヤミに似ている。
    • 1969年放送のアニメ『もーれつア太郎』1作目は中期からイヤミを始めとしたおそ松くんキャラが時々登場するようになる。第44話「男一匹デコッ八」第50話「八百×最大のピンチニャロメ!」第52話「ニャロメ狂乱すべし」第57話「江戸っ子ギャング最大の決戦」64話「男一匹対女一匹」第72話「命短かし恋せよココロ」第74話「ヒコーキ泥棒ニャロメ」80話「天国よいとこザンス」83話「花のおデコの女の子」等が該当する。出演は圧倒的にイヤミが多く、大抵は店潰し等を企んでる悪党だった。また、トト子がかなり多く出演しており、大抵はニャロメに一目惚れされる役だった。六つ子は第48話「男でござる東海道」冒頭の江戸時代のシーンの町民役と、「ヒコーキ泥棒ニャロメ」の飛行機の乗客役しか出ない(この話のみ松造・松代夫婦も登場)。
    • アニメ第2作の次番組となった『平成天才バカボン』は、本作品の製作スタッフがほぼそのままスライドしたため、登場キャラクターの違う続編ともいえる。実際おそ松くんのキャラクターも時々出現しており、音楽についてはほぼ共用となっていた。さらには『平成-』終了後に特別編として1991年10月に『バカボンおそ松のカレーをたずねて三千里』という両作品のキャラクターが競演するアニメーションも製作された。
    • 週刊少年キングで連載が再開された『おそ松くん』は週刊少年サンデー版とは異なり、イヤミが延々と暴れまわる内容だった。下ネタ(主に放屁)や、被疑者のイヤミと本官さんの取り調べなどの設定で同じコマが延々と続く(コピーは使用せず一コマ一コマペン入れされている)、暗闇の山小屋の設定で延々真っ黒のコマが続く等の手抜きが多用され、大抵イヤミが殺されて話が終わる等大雑把で非常に荒れた内容が多かった。また、同時期連載の『レッツラゴン』『天才バカボン』に見られた劇画調のコマがこの作品にも頻繁に登場している。ただし『レッツラゴン』で多用された楽屋オチや『天才バカボン』で用いられた実験的手法は僅少だった。竹書房文庫版は「完全版」と銘打ちながらもキング版は掲載時の90話中14話しか収録されていない。
    • 週刊少年サンデー30周年記念増刊号に掲載された『あの有名キャラクターたちは、いま!?』では、チビ太以外の主要キャラ達は全員何らかの理由により、すでに死亡している事になっている。
      • 松野一家→昭和45年3月6日にはじめてフグ料理を食べ全員中毒死
      • イヤミ→昭和46年1月8日歯槽膿漏で死亡
      • ダヨーン→昭和50年12月8日にギネスブックに挑戦、小錦を飲み込めず窒息死
      • ハタ坊→昭和50年12月9日にハタに落雷、黒こげになって死亡
      • トト子→昭和53年4月1日にダイエットに失敗。拒食症になり体重が3kgまでさがり死亡
      • デカパン→昭和55年8月6日に形状記憶合金のパンツにはきかえ、キンタマをすりむき破傷風になって死亡
        ただしこの作品には赤塚不二夫について「昭和63年1月1日に重症のアル中にかかりマンガが書けなくなり自殺」と作品発表前の日付で死亡の記述がされている。また、この4年後に発表された『大人になったおそ松くん』の設定とも大きく異なっている。

    脚注[編集]

    1. 1.0 1.1 ひみつのアッコちゃんのコンパクトはなぜ…(徳間書店)掲載のインタビューより
    2. WEBアニメスタイル 特別企画『あの声、あのキャラ、あの作品 肝付兼太と『ギャートルズ』』
    3. WEBまんとら 第69回 ゲスト:田中真弓/小山茉美(7月28日放送)
    4. 河出書房出版社『文藝別冊 赤塚不二夫追悼』「赤塚アニメは時代を超えて再生し続ける」原口正宏
    5. 毎日放送『痛快!明石家電視台』2002年9月23日放送分
    6. ちくま文庫「ニャロメ!!」
    7. 天才バカボン誕生40周年記念「バカボン THE BEST」講談社版
    8. 石田汗太「『赤塚不二夫』とは--漫画バカたちの『傑作』」『讀賣新聞読売新聞東京本社2008年9月10日、15面。

    外部リンク[編集]

    MBSNET系 土曜19:30枠(当番組よりアニメ枠)
    前番組おそ松くん(第1作)次番組
    クイズホップ・ステップ・ジャンプかみなり坊やピッカリ・ビー
    フジテレビ系 土曜18:30枠
    ゲゲゲの鬼太郎(第3作)おそ松くん(第2作)平成天才バカボン

    テンプレート:テレビ朝日系列土曜夜7時台枠のアニメ

    小学館漫画賞
    第9回 昭和38年度
    ファイト先生』・『ストップ!にいちゃん
    関谷ひさし
    第10回 昭和39年度
    『おそ松くん』
    赤塚不二夫
    第11回 昭和40年度
    パキちゃんとガン太』ほか
    前川かずお
    es:Osomatsu-kun it:Osomatsu-kun