トラ

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?トラ
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ベンガルトラ Panthera tigris tigris
種の保全状態評価
地質時代
 - 
分類
食肉目 Carnivora
ネコ科 Felidae
ヒョウ属 Panthera
トラ P. tigris
変種
品種
学名
Panthera tigris
(Linnaeus, 1758)
和名
トラ
英名
Tiger
下位分類群
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ファイル:Tiger distribution3.PNG
分布。橙が1900年時点、赤が1990年時点のもの。

トラ(虎、Panthera tigris)は哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類。

分布[編集]

  • P. t. tigris ベンガルトラ

インド中国南部、ネパールバングラデシュ

  • P. t. altaica アムールトラ

朝鮮民主主義人民共和国?、中国北東部、ロシア南西部

  • P. t. amoyensis アモイトラ

中国南部

  • P. t. corbetti

カンボジアタイ、中国南部、ベトナムマレーシアマレー半島)、ラオス

  • P. t. sumatrae スマトラトラ

インドネシアスマトラ島

形態[編集]

ネコ科最大種。最大亜種アムールトラ(シベリアトラ)では体長2.5m。体重300kg。亜種ベンガルトラは体長2m内外、体重200kg強。また、スマトラトラはこれらの大型トラの半分しかない。(ベルクマンの法則)メスよりもオスの方が大型になる。

背面は黄色の体毛に黒い横縞模様が入る。傾向としては北方系の亜種は体色が薄く、南方系の亜種は黄色というよりもオレンジ色がかり色味が強い。一見派手に思えるこの模様は藪等では周囲に溶けこみ保護色になる。

ホワイトタイガー[編集]

ホワイトタイガーはアルビノとは異なり、ベンガルトラの白変種である。ホワイトタイガーは、普通のトラでは黄色になる部分の毛が白く、且つ黒縞の色が薄い。元々トラは北方の寒冷地で誕生した(トラの北方起源説)とされ、白変種の遺伝子を持っていることは、特に驚くべきことではない。 なお、白変種の遺伝にはメンデルの法則が当てはまるとされる。

ホワイトタイガーはインドでは神聖なものとされ、中国(およびその影響で日本)でも白虎(びゃっこ)として崇められた。また近年はサーカスの目玉として脚光を浴びた。現在も各地の動物園で飼育されている。トラ自体の個体数が少ないため、野生で見られるのは稀である。

亜種[編集]

  • Panthera tigris tigris (Linnaeus, 1758) ベンガルトラ
  • Panthera tigris altaica Temminck, 1844 アムールトラ(シベリアトラ)
  • Panthera tigris amoyensis Hilzheimer, 1905 アモイトラ
  • Panthera tigris corbetti Mazák, 1968 マレートラ
  • Panthera tigris sumatrae Pocock, 1929 スマトラトラ

絶滅亜種[編集]

生態[編集]

森林や藪地に生息する。交尾期以外は単独で行動する。温暖な地域に生息する個体は避暑のため水浴びを好み、泳ぎも上手い。

トラはライオンのように走るのは得意ではないが、ジャンプ力がかなり強い。それを活かして、トラは狩りを行う際、獲物のなるべく近くまで忍び寄り、一気に飛び掛る。小型の獲物に対しては、首の後ろに噛み付き、脊髄を砕くことで仕留める。大型の獲物に対しては、のどぶえに食らい付くことで、窒息させて倒している。

生息地域により食性は多種多様で、イナゴ等の昆虫類の小動物から、シカイノシシウシ等の大型動物を食べる。場合によってはゾウサイヒョウクマ等の捕食例も報告されている。

繁殖期は熱帯地帯では明確ではないが、インドでは雨季が明けたころに、シベリアなど北方では11月から4月に訪れる。発情している2日ほどの期間に100回以上交尾する。100日程度の妊娠期間を経て、体重約1kgの子を平均3頭程度出産する。トラは非常に手厚く子育てをすることで知られており、このことから非常に大切なものを指す「虎の子」という言葉が生まれた。

Status[編集]

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ENDANGEREDIUCN Red List Ver.2.3(1994)
ファイル:Status iucn2.3 EN.svg

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ENDANGEREDIUCN Red List Ver.3.1(2001)
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  • P. t. amoyensis(アモイトラ)、P. t. sumatrae(スマトラトラ)
テンプレート:Critically endangered

生息数[編集]

  • P. t. tigris  ベンガルトラ

1992年の報告では、インドに約3000頭、バングラデシュに約300頭、ネパールに約100頭と言われている。

人間との関係[編集]

トラを用いたことわざ・慣用句[編集]

  • 「虎の威を藉る狐」
  • 「前門の虎、後門の狼」
  • 「虎視眈々」
  • 「虎穴に入らずんば虎児を得ず」
  • 「虎は千里行って千里帰る」
  • 「虎に翼」
  • 「虎を養って虎に噛まる」
  • 「虎は死して皮を留め人は死して名を残す」
  • 「虎になる」
  • 「虎の尾を踏む」
  • 「虎の子」
  • 「虎の髭をひねる」
  • 「張り子の虎」

雑学[編集]

  • 豊臣秀吉の家臣加藤清正朝鮮出兵中にトラ狩りをした逸話は良く知られている。これにあやかり、明治時代以降、多くの日本人がトラ狩りを行っている。中でも旧尾張藩主の徳川義親シンガポールでトラ狩りを行い、「トラ狩りの殿様」として知られている。
  • 2003年の「今年の漢字」は、阪神タイガースの18年ぶり優勝による全国フィーバーの影響で「」となった。
  • 「警戒ロープ」はその色(黄色と黒)から、「虎ロープ(トラロープ)」と呼ばれることがある。同様にセーフティーコーン(パイロン)間を繋ぐ縞模様の棒も「トラバー」と呼ばれる(工事現場などで使用されている)。
  • 本文内でも記されているとおり、日本ではトラの体色は「」と表わされるが、実物および写真を見ても厳密には黄色ではなく、ある程度誇張されたあるいは比喩的な表現である。アメリカではトラの体色はオレンジと黒、とされる。トラをモチーフにしたスポーツチームのチームカラーもNFLシンシナティ・ベンガルズのようにオレンジと黒の2色となることが多い。日本での「黄と黒」の表現が何に由来するかは不明である。
  • 現在、日本には生息していないが浅田美代子さんまのSUPERからくりTVで「虎って日本にしかいないよね?」と関根勤に話しかけたことがあり、渡辺正行が日本では生息していないと説明すると中村玉緒が「そんなことはない。子丑寅卯と干支の中に入っている」と発言し、明石家さんまが大笑いをしたことがある。

トラをモチーフとしたキャラクター[編集]

漫画[編集]

アニメ[編集]

ゲーム[編集]

虎。DOA5。サーカスステージに登場

特撮[編集]

玩具[編集]

文芸[編集]

以上は全て、イギリス人作家による、インドを舞台とした作品。

日本で飼育実績のある施設[編集]

ほか

関連項目[編集]

外部リンク[編集]