椎名町駅

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椎名町駅(しいなまちえき)は、東京都豊島区長崎にある西武鉄道池袋線。駅番号はSI02。同線の駅の中では一番海抜の低い場所に位置する駅である。

練馬駅から分岐する豊島線の列車も利用可能である。

年表[編集]

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を有する地上駅である。かつては島式ホーム1面2線の形態であったが、列車の長編成化に伴い昭和30年代に現在の構造に変更された[3]。2011年10月1日に橋上駅舎の供用を開始した[2]

ホーム有効長は10両編成分である。ホームの両側を踏切に挟まれた構造であるが、駅のすぐ東側の池袋9号踏切が山手通りの東側に40mほど移動した。移動する前のホームは8両編成がぎりぎり停車可能な長さであり、とくに下り列車の停止位置目標は踏切のほんの手前で、少し超えると先頭車の前頭部が踏切にはみ出してしまう状態であったが、前述の踏切移動により、延長工事が行われた。

のりば[編集]

ホーム 路線 方向 行先
1 池袋線 上り 池袋ゆき
2 池袋線・豊島線 下り 所沢飯能豊島園方面

駅舎改築[編集]

山手通りの改良工事と合わせて、2010年1月に駅舎の改良工事が着工され、2011年10月時点では工事が進行中である。駅舎の工事は国土交通省の鉄道駅総合改善事業として行われており、事業主体は第三セクターの東長崎駅・椎名町駅整備株式会社[4]となっている。 2010年度の鉄道事業設備投資計画PDF によると、駅舎の橋上化を実施し、南北自由通路・エレベーター4基・エスカレーター6基および多機能トイレなどを設置し、バリアフリー化を図る計画となっている。あわせて、ホームの改善と屋根の改修、10両編成対応のためのホーム有効長延伸工事や、山手通り陸橋下への広場の整備などを行う。橋上駅舎と自由通路は2011年10月1日に供用を開始し[2]駅前歩行者広場などの整備は2012年度の完成を予定している。

発車メロディ[編集]

2013年3月16日から、アニメ『怪物くん』(1968年第1作)の主題歌「おれは怪物くんだ」を発車メロディに採用している。[5]。これは、かつて当駅周辺にトキワ荘があり、そのトキワ荘ゆかりの漫画家である藤子不二雄Ⓐの作品『怪物くん』のアニメ主題歌を使用することで、トキワ荘が存在していた街をPRするために採用されたものである。

利用状況[編集]

2013年度の1日平均乗降人員18,664人である[6]。西武鉄道の駅では第55位。

近年の1日平均乗降人員・乗車人員の推移は下表のとおりである。

年度 1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
1990年(平成02年) 13,537[7]
1991年(平成03年) 13,590[8]
1992年(平成04年) 13,216[9]
1993年(平成05年) 12,860[10]
1994年(平成06年) 12,216[11]
1995年(平成07年) 11,678[12]
1996年(平成08年) 23,930要出典 11,077[13]
1997年(平成09年) 22,983要出典 10,644[14]
1998年(平成10年) 22,176[15] 10,299[16]
1999年(平成11年) 21,707[15] 10,025[17]
2000年(平成12年) 21,476[18] 10,047[19]
2001年(平成13年) 20,207[18] 9,970[20]
2002年(平成14年) 19,793[21] 9,921[22]
2003年(平成15年) 19,394[21] 9,740[23]
2004年(平成16年) 19,172[21] 9,647[24]
2005年(平成17年) 19,117[21] 9,616[25]
2006年(平成18年) 18,912[21] 9,499[26]
2007年(平成19年) 19,062[27] 9,560[28]
2008年(平成20年) 18,862[27] 9,466[29]
2009年(平成21年) 18,633[27] 9,356[30]
2010年(平成22年) 17,937[27] 9,055[31]
2011年(平成23年) 17,638[27]
2012年(平成24年) 18,027[6]
2013年(平成25年) 18,664[6]

駅周辺[編集]

長崎 (豊島区) も参照

毎年9月上旬には長崎神社の祭りが2日間行われ、駅前には多くの屋台が並ぶ。また、毎年11月末にはサンロードで芋煮を無料でふるまうなど活況を呈している。

バス路線[編集]

駅名の由来[編集]

椎名町という地名江戸時代後期にはすでに存在したが、町屋は現在の目白にあり、椎名町駅からは比較的離れた位置にあった。その後、豊島区の発足から1964年(昭和39年)11月までの間、現在の南長崎一 - 六丁目と目白四・五丁目に椎名町という町名が付けられていた。

帝銀事件の舞台としての名称を嫌われたために、町名としては残っていないが、商店街も存在するため、椎名町駅の周辺は便宜的に椎名町と呼ばれている。

1930年代には駅の北側地域にアトリエ付きの借家群がいくつも建ったことから、芸術家の集まるアトリエ村を形成し、ひいては「池袋モンパルナス」と呼ばれるようにもなり、著名な画家や詩人が若き日々を過ごした街としても知られるようになった[32]

隣の駅[編集]

西武鉄道
池袋線(豊島線直通を含む)
快速急行・急行・通勤急行・快速・通勤準急・準急
通過
各駅停車
池袋駅 (SI01) - 椎名町駅 (SI02) - 東長崎駅 (SI03)
かつて、当駅と池袋駅の間には上り屋敷駅が存在した。山手線と交差する手前で、廃止後もホームの跡らしきものが確認できる。

脚注[編集]

  1. 『会社要覧』西武鉄道株式会社、1999年、100 - 103頁
  2. 2.0 2.1 2.2 椎名町駅 駅からのお知らせ - 西武鉄道
  3. 『写真で見る西武鉄道100年』(ネコ・パブリッシング)55ページ
  4. 先に東長崎駅の工事において事業主体となっており、椎名町駅の工事に合わせ商号を変更した。
  5. 椎名町駅の発車メロディーを「おれは怪物くんだ」に変更します!PDF  - 西武鉄道、2013年3月13日。
  6. 6.0 6.1 6.2 [1]PDF 
  7. 東京都統計年鑑(平成2年)224ページ
  8. 東京都統計年鑑(平成3年)230ページ
  9. 東京都統計年鑑(平成4年)
  10. 東京都統計年鑑(平成5年)
  11. 東京都統計年鑑(平成6年)
  12. 東京都統計年鑑(平成7年)
  13. 東京都統計年鑑(平成8年)
  14. 東京都統計年鑑(平成9年)
  15. 15.0 15.1 [2]PDF 
  16. 東京都統計年鑑(平成10年)PDF 
  17. 東京都統計年鑑(平成11年)PDF 
  18. 18.0 18.1 [3]PDF 
  19. 東京都統計年鑑(平成12年)
  20. 東京都統計年鑑(平成13年)
  21. 21.0 21.1 21.2 21.3 21.4 [4]PDF 
  22. 東京都統計年鑑(平成14年)
  23. 東京都統計年鑑(平成15年)
  24. 東京都統計年鑑(平成16年)
  25. 東京都統計年鑑(平成17年)
  26. 東京都統計年鑑(平成18年)
  27. 27.0 27.1 27.2 27.3 27.4 [5]PDF 
  28. 東京都統計年鑑(平成19年)
  29. 東京都統計年鑑(平成20年)
  30. 東京都統計年鑑(平成21年)
  31. 東京都統計年鑑(平成22年)
  32. 長崎アトリエ村 - 豊島区立郷土資料館 常設展のページ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]