開成駅

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開成駅(かいせいえき)は、神奈川県足柄上郡開成町吉田島にある、小田急電鉄小田原線である。駅番号はOH 42

歴史[編集]

東口の開成駅前第二公園に保存されている3100形NSE車(2007年7月28日)

開設の経緯と駅名の由来について[編集]

従来、小田急線が通る市区町村で唯一駅がなかったのが開成町であった。そのため、開成町と町民らの度重なる小田急への嘆願の結果、小田急68番目の駅として開設された。駅名も町名の「開成」からとられた。

相対式ホーム2面2線と留置線を有する地上駅橋上駅舎を有しており、西口・東口の2ヶ所の出入口を有する。改札階からホーム階にはエレベーターが設備されている。ホーム上屋は駅舎付近のみ設けられており、1番ホームのみ待合室が設置されている。

東側にある留置線は、小田原寄りにあるポイントから進入することができる。

2015年度には、隣の栢山駅と併せて富水駅螢田駅足柄駅とともに行先案内表示器の設置が計画され[4]、同年末までに改札口コンコースへの設置を完了したほか、2019年10月15日頃にはホームにLED式発車案内表示器が設置され、10月17日に使用を開始した。これにより、従来の小型接近表示器は撤去された。

ホーム延伸工事[編集]

開業当初は、栢山 - 足柄間の4駅と同様、ホームの有効長が120m(20m車6両分)となっていた。このため、2018年3月16日までは6両編成の急行が停車していたものの、10両編成の列車は通過しており、翌3月17日のダイヤ改正以降は急行停車駅から除外されていた。

しかし、周辺の人口増加に伴い、10両編成の急行を停車させるため、当駅の上り・下りの2面2線のホームを新宿方面に85m延伸する工事が2018年より行われ[5][6]、2019年3月16日のダイヤ改正より当駅に全ての急行が停車するようになり、加えて一部の快速急行が新松田 - 小田原間で急行に種別変更する形で停車するようになった[2][3]

2022年ダイヤ改正では、早朝の海老名発小田原行きを除いて、快速急行は新松田-小田原間で必ず急行に種別変更されることになったため、ほぼ全ての優等列車が停車することになった。

のりば[編集]

のりばは東側を1番ホームとして、下表のようになる。

ホーム 路線 方向 行先
1 OH 小田原線 下り 小田原箱根湯本方面
2 上り 相模大野新宿千代田線方面
  • 日中時間帯の各駅停車は、全て新松田 - 小田原駅間の区間列車のみとなっていたが、2022年3月改正で日中時間帯の新松田 - 小田原駅間の区間列車を町田・相模大野 - 小田原駅間の運転に変更し、新松田駅を境に急行及び各駅停車へ種別を変更する形態に変更され、快速急行を含め毎時6本程度が相模大野・本厚木駅方面に直通[7]
  • 一部の快速急行は、新松田 - 小田原駅間で急行に種別変更する形で、当駅に停車する。2022年3月改正以降は、海老名駅始発の下り1本を除き全列車が種別変更対象となっている。
  • 4両編成と6両編成の列車は、ホームの小田原寄りに停車する[8]
  • 開成あじさい祭りなどのイベント時には、当駅に特急ロマンスカーが臨時停車することがある。従来は有効長の関係から6両編成のEXEMSEのみが停車していたが、ホーム延伸によって制約が無くなり、2019年にはVSEGSEが停車した。

利用状況[編集]

2013年度の1日平均乗降人員は10,424人である[9]。近年の乗降人員・乗車人員の推移は下表のとおり。

年度別1日平均乗降・乗車人員
年度 1日平均
乗降人員[10]
1日平均
乗車人員[11]
出典
1995年(平成07年) 2,654 [* 1]
1998年(平成10年) 3,000 [* 2]
1999年(平成11年) 3,043 [* 3]
2000年(平成12年) 3,099 [* 3]
2001年(平成13年) 3,209 [* 4]
2002年(平成14年) 3,279 [* 5]
2003年(平成15年) 6,998 3,525 [* 6]
2004年(平成16年) 7,934 3,853 [* 7]
2005年(平成17年) 8,278 4,023 [* 8]
2006年(平成18年) 9,145 4,459 [* 9]
2007年(平成19年) 10,047 4,932 [* 10]
2008年(平成20年) 10,234 5,431 [* 11]
2009年(平成21年) 9,778 4,811 [* 12]
2010年(平成22年) 10,004 4,936 [* 13]
2011年(平成23年) 9,975 4,918 [* 14]
2012年(平成24年) 10,203 5,041 [* 15]
2013年(平成25年) 10,424 5,155 [* 16]
2014年(平成26年) 10,308 5,097 [* 17]
2015年(平成27年) 10,736 5,319 [* 18]
2016年(平成28年) 11,033 5,470 [* 19]
2017年(平成29年) 11,329 5,608 [* 20]
2018年(平成30年) 11,414 5,657 [* 21]
2019年(令和元年) 12,350 6,158 [* 22]
2020年(令和02年) 9,830
2021年(令和03年) 10,676

駅周辺[編集]

開業当時、駅周辺には空き地が目立っていたが、2000年代に入り、小田急電鉄の主導にてマンションや商業施設が建ち始めた。

東口にある開成駅前第二公園には、地域住民からは「ロンちゃん」という愛称で呼ばれている3100形NSE車の先頭車が静態保存されている。車内公開日は開成町の公式サイトで告知される。

開成町役場まではかなりの距離があり、西口から徒歩で約30分であるが、新松田駅から路線バスが運行されている。

バス路線[編集]

西口駅前広場から発着している。2009年1月7日までは三竹まで、2011年12月28日までは新松田駅まで、2012年1月31日までは成田空港までの路線バスもあったが、いずれも廃止されている。

隣の駅[編集]

小田急電鉄
OH 小田原線
2022年9月30日まで
快速急行
通過
急行
新松田駅 (OH 41) - 開成駅 (OH 42) - 小田原駅 (OH 47)
各駅停車
新松田駅 (OH 41) - 開成駅 (OH 42) - 栢山駅 (OH 43)
2022年10月1日から
快速急行
通過
急行・区間急行・準急・各駅停車(区間急行・準急は平日の朝夕のみ運転)
新松田駅 (OH 41) - 開成駅 (OH 42) - 栢山駅 (OH 43)

※なお、開成あじさい祭りなどのイベント時、特急ロマンスカーが当駅に臨時停車することもある。

脚注[編集]

出典[編集]

  1. 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移PDF  - 22ページ
  2. 神奈川県県勢要覧(平成12年度)- 223ページ
  3. 3.0 3.1 神奈川県県勢要覧(平成13年度)PDF  - 225ページ
  4. 神奈川県県勢要覧(平成14年度)PDF  - 223ページ
  5. 神奈川県県勢要覧(平成15年度)PDF  - 223ページ
  6. 神奈川県県勢要覧(平成16年度)PDF  - 223ページ
  7. 神奈川県県勢要覧(平成17年度)PDF  - 225ページ
  8. 神奈川県県勢要覧(平成18年度)PDF  - 225ページ
  9. 神奈川県県勢要覧(平成19年度)PDF  - 227ページ
  10. 神奈川県県勢要覧(平成20年度)PDF  - 231ページ
  11. 神奈川県県勢要覧(平成20年度)PDF  - 231ページ
  12. 神奈川県県勢要覧(平成22年度)PDF  - 239ページ
  13. 神奈川県県勢要覧(平成23年度)PDF  - 239ページ
  14. 神奈川県県勢要覧(平成24年度)PDF  - 235ページ
  15. 神奈川県県勢要覧(平成25年度)PDF  - 237ページ
  16. 神奈川県県勢要覧(平成26年度)PDF  - 239ページ
  17. 神奈川県県勢要覧(平成27年度)PDF  - 239ページ
  18. 神奈川県県勢要覧(平成28年度)PDF  - 247ページ
  19. 神奈川県県勢要覧(平成29年度)PDF  - 239ページ
  20. 神奈川県県勢要覧(平成30年度)PDF  - 233ページ
  21. 神奈川県県勢要覧(令和元年度)PDF  - 233ページ
  22. 神奈川県県勢要覧(令和2年度)PDF  - 233ページ

関連項目[編集]


外部リンク[編集]

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