大阪府警察

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大阪府警

大阪府警察大阪府公安委員会の管理の下、大阪府が設置した警察行政機関。大阪府内を管轄区域とし、大阪府警と略称する。給与支払者は大阪府知事である。近畿管区警察局管内。警察白書によると大阪府は2007年度刑法犯総数、1位と日本一犯罪発生率が高い地域となっている。強盗、強姦、詐欺の順に多い。また自動車警ら隊が存在せず機動警ら隊が存在する。専従捜査班や装備などの増強により刑法犯は減少傾向にある。大勢の警察官で駆けつける傾向がある。

沿革[編集]

旧警察法当時は、国家地方警察大阪府本部、大阪市警察、その他市町村警察に分立しており、中でも大阪市警察は“大阪市警視庁”と称した。

組織[編集]

組織については、大阪府警察組織規則によって定められている。

大阪府知事の所轄、大阪府公安委員会(委員5名)の管理があり、大阪府警察本部に大阪府警察本部長を置く。特殊急襲部隊(SAT)が設置されている。

総務部[編集]

  • 総務課
  • 情報管理課
  • 広報課
  • 会計課
  • 施設課
  • 装備課
  • 留置管理課
  • 府民応接センター

警務部[編集]

※部長:警視長か警視監

  • 警務課
  • 給与課
  • 教養課
  • 厚生課
  • 監察室
  • 健康管理センター

生活安全部[編集]

  • 生活安全総務課
  • 府民安全対策課
  • 保安課
  • 生活経済課
  • 生活環境課
  • 少年課
    • 女子事案専門捜査班「アイ・キャッチャー」
  • 生活安全特別捜査隊

地域部[編集]

  • 地域総務課
  • 通信指令室
  • 第一方面機動警ら隊(大阪府警では、自動車警ら隊とは呼んでいない)
  • 第二方面機動警ら隊
  • 第三方面機動警ら隊
  • 鉄道警察隊
  • 航空隊

刑事部[編集]

  • 刑事総務課
    • 特別捜査班「ライトウィンズ」
  • 捜査第一課
    • 特殊犯捜査係(MAAT
  • 捜査第二課
  • 捜査第三課
  • 捜査第四課
  • 薬物対策課
  • 国際捜査課
  • 捜査共助課
  • 鑑識課
  • 科学捜査研究所
  • 機動捜査隊
  • 刑事特別捜査隊

組織犯罪対策本部[編集]

交通部[編集]

警備部[編集]

  • 警備総務課
  • 警備課
  • 警衛警護課
  • 公安第一課
  • 公安第二課
  • 公安第三課
  • 外事課
  • 第一機動隊(城東区)
  • 第二機動隊(住之江区)
  • 第三機動隊(泉佐野市) 

方面本部[編集]

  • 第一方面本部(大阪市中央区大手前三丁目)
第一方面区(大淀、曾根崎、天満、都島、福島、此花、東、南、西、港、旭、城東、鶴見及び大阪水上の各警察署管轄区域)
  • 第二方面本部(大阪市住之江区新北島一丁目)
第二方面区(大正、天王寺、浪速、東成、生野、阿倍野、住之江、住吉、東住吉、平野及び西成の各警察署管轄区域)
  • 第三方面本部(大阪市淀川区東三国五丁目)
第三方面区(西淀川、淀川、東淀川、高槻、茨木、摂津、吹田、豊能、箕面、池田、豊中及び豊中南の各警察署管轄区域)
  • 第四方面本部(門真市一番町)
第四方面区(羽曳野、富田林、枚岡、河内、布施、八尾、松原、柏原、枚方、寝屋川、四條畷、門真及び守口の各警察署管轄区域)
  • 第五方面本部(堺市西区鳳東町四丁目)
第五方面区(堺、北堺、西堺、南堺、高石、泉大津、和泉、岸和田、貝塚、関西空港、泉佐野、泉南、黒山及び河内長野の各警察署管轄区域)

大阪市警察部[編集]

大阪市警察部参照

堺市警察部[編集]

堺市警察部参照(部長は第五方面本部長が兼務)

大阪府警察学校[編集]

大阪府警察学校参照

  • 交野校(初任教養部)
  • 関目校(専科教養部)

自動車運転免許試験場[編集]

  • 門真運転免許試験場 - 門真市一番町23番16号
  • 光明池運転免許試験場 - 和泉市伏屋町5丁目13番1号

装備[編集]

警察署[編集]

大阪市内の警察署のうち区名がついている警察署は原則としてその区を所轄している。

大阪府警察は65警察署、610交番、46駐在所

  • 総務課
  • 会計課(係)
  • 生活安全課
  • 地域課(610交番、46駐在所)
  • 刑事課
  • 交通課
  • 警備課
  • 直轄警察隊

大阪市内[編集]

署 名 住所 管轄区域
大淀警察署 大阪市北区中津一丁目5番25号 北区(旧大淀区域)
曽根崎警察署 大阪市北区曽根崎二丁目16番14号 北区(梅田・扇町周辺)
天満警察署 大阪市北区西天満一丁目12番12号 北区(天満中之島周辺)
都島警察署 大阪市都島区都島北通一丁目7番1号 都島区
福島警察署 大阪市福島区吉野四丁目9番19号 福島区
此花警察署 大阪市此花区春日出北一丁目3番1号 此花区
東警察署 大阪市中央区本町一丁目3番18号 中央区(旧東区域)
南警察署 大阪市中央区東心斎橋一丁目5番26号 中央区(旧南区域)
西警察署 大阪市西区川口二丁目6番3号 西区
港警察署 大阪市港区港区市岡一丁目6番22号 港区(海岸通を除く)
大正警察署 大阪市大正区小林東三丁目4番21号 大正区
天王寺警察署 大阪市天王寺区六万体町5番8号 天王寺区
浪速警察署 大阪市浪速区日本橋五丁目5番11号 浪速区
西淀川警察署 大阪市西淀川区千舟二丁目6番24号 西淀川区
淀川警察署 大阪市淀川区十三本町三丁目7番27号 淀川区
東淀川警察署 大阪市東淀川区豊新一丁目6番18号 東淀川区
東成警察署 大阪市東成区大今里西一丁目25番15号 東成区
生野警察署 大阪市生野区勝山北三丁目14番12号 生野区
旭警察署 大阪市旭区中宮一丁目4番1号 旭区
城東警察署 大阪市城東区中央一丁目9番38号 城東区
鶴見警察署 大阪市鶴見区諸口六丁目1番1号 鶴見区
阿倍野警察署 大阪市阿倍野区阿倍野筋五丁目13番5号 阿倍野区
住之江警察署 大阪市住之江区新北島三丁目1番57号 住之江区
住吉警察署 大阪市住吉区東粉浜三丁目28番3号 住吉区
東住吉警察署 大阪市東住吉区東田辺二丁目11番39号 東住吉区
平野警察署 大阪市平野区平野元町5番20号 平野区
西成警察署 大阪市西成区萩之茶屋二丁目4番2号 西成区
大阪水上警察署 大阪市港区海岸通一丁目5番1号 港区海岸通・水面(大阪湾・河川)

大阪市外[編集]

署 名 住所 管轄地域
高槻警察署 高槻市野見町2番4号 高槻市、島本町
茨木警察署 茨木市中穂積一丁目6番38号 茨木市
摂津警察署 摂津市南千里丘4番39号 摂津市
吹田警察署 吹田市穂波町13番33号 吹田市
豊能警察署 豊能郡能勢町地黄650番地の4 豊能郡
箕面警察署 箕面市箕面五丁目11番35号 箕面市
池田警察署 池田市大和町1番1号 池田市
豊中警察署 豊中市南桜塚三丁目4番11号 豊中市北部・大阪空港
豊中南警察署 豊中市庄内西町五丁目1番10号 豊中市南部
堺警察署 堺市堺区市之町西1丁1番17号 堺市堺区
北堺警察署 堺市北区新金岡町1丁1番1号 堺市北区
西堺警察署 堺市西区鳳東町4丁338番地 堺市中区・西区
南堺警察署 堺市南区桃山台2丁2番1号 堺市南区
高石警察署 高石市羽衣四丁目2番23号 高石市
泉大津警察署 泉大津市田中町2番12号 泉大津市(東豊中町三丁目を除く)、忠岡町和泉市の一部
和泉警察署 和泉市伯太町二丁目1番7号 和泉市(一部を除く)、泉大津市東豊中町三丁目
岸和田警察署 岸和田市作才町1057番地 岸和田市
貝塚警察署 貝塚市海塚167番地 貝塚市
関西空港警察署 泉南郡田尻町泉州空港中1番地 関西国際空港連絡橋
泉佐野警察署 泉佐野市上町二丁目1番1号 泉佐野市、熊取町田尻町
泉南警察署 阪南市尾崎町70番地 阪南市、泉南市岬町
羽曳野警察署 羽曳野市誉田四丁目2番1号 羽曳野市、藤井寺市
黒山警察署 堺市美原区小平尾377番地2 堺市東区、美原区、大阪狭山市
富田林警察署 富田林市常盤町2番7号 富田林市、河南町太子町
千早赤阪村
河内長野警察署 河内長野市西之山町6番1号 河内長野市
枚岡警察署 東大阪市桜町1番8号 東大阪市(旧枚岡市
河内警察署 東大阪市稲葉一丁目7番1号 東大阪市(旧河内市
布施警察署 東大阪市下小阪四丁目1番48号 東大阪市(旧布施市
八尾警察署 八尾市高町3番18号 八尾市
松原警察署 松原市阿保一丁目2番26号 松原市
柏原警察署 柏原市古町二丁目9番9号 柏原市
枚方警察署 枚方市大垣内町二丁目16番8号 枚方市西部
交野警察署 交野市倉治一丁目40番1号 交野市、枚方市東部
寝屋川警察署 寝屋川市豊野町26番26号 寝屋川市
四條畷警察署 大東市深野三丁目28番1号 大東市、四條畷市
門真警察署 門真市柳町13番14号 門真市
守口警察署 守口市京阪本通二丁目2番10号 守口市

歴代本部長[編集]

氏名 在任期間 前職 後職
阿部泉 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
国家地方警察大阪府本部警察隊長
中川淳 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
近畿管区警察局長 退職(大阪府人事委員会委員長)
熊野徳次郎 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
中国管区警察局長 退職(関西経済開発連合会)
山本幸雄  昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
警察庁長官官房長 建設省大臣官房官房長
湯浅定晴 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
北海道警察本部長 退職(関西石油株式会社常務取締役)
養老 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
中部管区警察局長 退職(財団法人厚生団常務理事)
濱中英二 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
警察庁長官官房長 近畿管区警察局長
高松敬治 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
静岡県警本部長 警察大学校長
浅沼清太郎 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
警察庁長官官房長 警察庁警務局長
前田利明 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
警察大学校長 退職(弁護士
片岡誠 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
警察庁交通局長 退職(地域振興整備公団理事)
雨森和雄 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
皇宮警察本部本部長 退職(京浜外貿埠頭公団理事)
下稲葉耕吉 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
警察庁長官官房長 内閣官房内閣調査室長
吉田六郎 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
警察庁刑事局保安部長 退職(日本電設工業株式会社取締役勤労部長)
半田博 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
北海道警察本部長 関東管区警察局長 
杉原正 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
警察庁交通局長 警察大学校長
谷口守正 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
警察庁刑事局保安部長 内閣官房内閣調査室長
四方修 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
愛知県警本部長 退職(関西電力株式会社顧問)
鈴木良一 昭和年(和暦??年)
- 昭和年(和暦??年)
警察庁長官官房長 警察庁次長
新田勇 昭和年(和暦??年)
- 平成年(和暦??年)
警察庁警備局長 退職(在スリランカ日本国大使館特命全権大使
椿原正博 平成年(和暦??年)
- 平成年(和暦??年)
警察庁警務局長 退職(セコム株式会社副社長)
中門弘 平成年(和暦??年)
- 平成年(和暦??年)
警察庁刑事局長 退職(環境庁公害健康被害補償不服審査会委員)
関口祐弘 平成年(和暦??年)
- 平成年(和暦??年)
警察庁刑事局保安部長 警察庁長官官房長
前田健治 平成年(和暦??年)
- 平成年(和暦??年)
警視庁副総監(警務部長事務取扱) 警察庁長官官房長
廣瀬権 平成年(和暦??年)
- 平成年(和暦??年)
警視庁副総監(警務部長事務取扱) 退職(全日本空輸株式会社常勤顧問
佐藤英彦 平成年(和暦??年)
- 平成年(和暦??年)
警察庁刑事局長 警察庁次長
漆間巌 平成年(和暦??年)
- 平成年(和暦??年)
警視庁副総監(警務部長事務取扱) 警察庁警備局長
奥村万寿夫 平成年(和暦??年)
- 平成年(和暦??年)
警視庁副総監(警務部長事務取扱) 警察庁警備局長
米村敏朗 平成年(和暦??年)
- 平成年(和暦??年)
警察庁長官官房審議官(警備局担当) 警視庁副総監
近石康宏 平成年(和暦??年)
- 平成年(和暦??年)9月
関東管区警察局長 退職
縄田修 平成年(和暦??年)
- 平成年(和暦??年)3月31日
警察庁刑事局長 退職
植松信一 平成年(和暦??年)3月31日
- 平成年(和暦??年)3月31日
警視庁副総監 内閣情報官
舟本馨 平成年(和暦??年)3月31日
- 平成年(和暦??年)10月25日
警察庁長官官房首席監察官 警察庁刑事局長
坂口正芳 平成年(和暦??年)10月25日
-
警察庁長官官房総括審議官

主な事件[編集]

不祥事[編集]

  • 1982年(昭和57年)11月、賭博ゲーム台汚職発覚。多くの警察署で、防犯課(現在は「生活安全課」)の捜査員が取締情報を対象店に洩らし、見返りに現金を受け取っていた。現職3人・退職者2人・店関係者10人を贈収賄で逮捕、警察官124人懲戒処分。当時の警察本部長だった杉原正警察大学校長が責任を取り自殺。
  • 1988年(昭和63年)2月、大阪府警堺南警察署(現:西堺警察署)槙塚台派出所の巡査が、拾得物の現金15万円を着服した。堺南署は、身内の不祥事を隠蔽するため、現金を届けた妊婦にネコババのぬれぎぬを着せ、組織ぐるみで犯人に仕立てあげようとした。(警察官ネコババ事件)。
  • 1990年(平成2年)10月、西成署刑事課の捜査員と暴力団との癒着が発覚。第22次西成暴動の契機となる。
  • 2007年(平成19年)1月から2011年5月にかけ、西淀川署所属の男性巡査部長が、暴力団関係者に対し、捜査車両などの情報を漏洩したり、その見返りなどで数百万円を受領するなどしていたことが2011年に発覚し、この巡査部長は2011年10月に懲戒免職処分となり、さらに11月に地方公務員法(守秘義務)違反などの容疑で逮捕された。
  • 2007年5月、大阪府枚方市発注の清掃工場建設工事を巡る談合事件が発覚し、大阪地方検察庁特捜部により捜査第二課の警部補が逮捕され、この事件の真相究明のため、同月30日に府警本部(大阪市中央区)の関連部署が同地検により家宅捜索を受けた(大阪府警本部捜査2課の「エース級」警部補の逮捕)。本来ならば犯罪捜査を行う側の「警察本部」の関連部署が検察庁による強制捜査の対象となる例は極めて異例である(同記事より)。この警部補は懲戒免職処分となるとともに、2008年12月10日付けで最高裁判所第3小法廷が被告人・弁護人側の上告を棄却し、収賄罪などで懲役2年2月の実刑判決が確定している(枚方市工事の談合で元府警捜査2課元警部補、懲役2年2月確定)。
  • 2008年(平成20年)1月17日、大阪府羽曳野市内で、同市在住の男性が自転車を運転中に死亡事故を起こしたとしてその後書類送検され、同年12月に起訴されたが、この時期から羽曳野署で当該事故の捜査に当たっていた男性巡査部長が、男性に自白を強要する目的で、「署の道場行くか?」「ここは密室だ。取調べの可視化が言われているが、ここにはビデオも何も無い」、「家宅捜索を入れるぞ」など、執拗に暴言を繰り返した。巡査部長は暴言を否定し続けていたが、その後2011年10月に行われた当該事故の刑事裁判において、男性がICレコーダーで録音していた取調べの様子が公判で流されたことで暴言が発覚した。
  • 2009年(平成21年)11月以降、住之江署地域課の男性巡査部長が、同府警のほか、警視庁神奈川県警などの警察手帳を6冊にわたり偽造し販売していたとして、2012年2月に有印公文書偽造の容疑で逮捕された。さらに、その後の調べで、この巡査部長は、警察手帳以外にも警察記章や制服などを偽造してインターネットオークションで販売していたことが明らかになり、2012年3月に懲戒免職処分となった。
  • 2010年(平成22年)3月3日、大阪市西成区内で傷害容疑で60歳の男性が逮捕されたが、その際、西成署員が取り調べの中で「容疑を認めれば罰金で済ませる」との旨の発言をし、自白に持ち込ませていた疑いが強まる。その後起訴された男性は一貫して容疑を否認し、2011年3月に当該事件の公判が行われていた大阪地裁は、調書を証拠採用しない決定をした。
  • 2010年6月から10月にかけ、泉大津署の47歳の男性警部補が、同署内や勤務する交番などに於いて、自らの部下の警察官に対して6回に亘り、実弾の装填された拳銃を突き付けていたとして、翌2011年3月2日に銃刀法違反の容疑で書類送検され、停職6ヵ月の処分となった。また、上司の男性警部についても、監督責任を問う形で所属長注意となった。
  • 2010年(平成22年)9月29日、枚方署の49歳の男性警部補が、同署に留置中の女性に対しわいせつ行為をしていたとして、特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕された。
  • 2010年(平成22年)11月、南署留置管理課の男性巡査部長が、同署に留置中の接見禁止中の被疑者に対し、この被疑者宛の手紙を誤って手渡したが、この時、上司の警部警部補は、このミスを隠蔽するため、手紙の管理記録を破棄した。府警は2011年8月に、当該の警部を停職3ヵ月、警部補を戒告の処分とし、公用文書毀棄罪大阪地検書類送検。警部は依願退職した。また、警部らの上司の警視についても、対応を一任していた責任があるとして戒告とした。他、この警部は、別の被疑者を病院に連れて行った際に、家族と面会させていたことも明らかになっている。
  • 2010年(平成22年)12月25日、池田署地域課の巡査長(51)が自分にぶつかりそうになった女子中学生を平手打ち。下唇を切る怪我をさせ、傷害罪で現行犯逮捕された。当時巡査長は酒に酔っており、逮捕を逃れるために逃亡、民間人に取り押さえられた。拘留した住之江署は当日中に釈放した。
  • 2011年(平成23年)4月1日、関西空港署の巡査部長が、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕したウガンダ人の男を取調べ中、容疑者の頭を殴ったことが5月に判明。府警は同年6月29日に、当該の巡査部長を特別公務員暴行陵虐容疑で書類送検した。
  • 2011年5月19日、同府警捜査3課の男性巡査長が、貝塚市内で発生した窃盗事件の捜査目的で、自らが所有する乗用車を運転していた最中、同市内の交差点で、大学生が運転するバイクと衝突。巡査長は、一旦そのまま車で走り去った後、近くのコンビニ前で引き返してきて、ATMで引き出した現金20万円を渡し、事故を通報しないまま立ち去った。同府警は同年8月2日、当該の巡査長について、道路交通法違反(事故の不申告)の容疑で書類送検するとともに、所属長訓戒の処分とした。
  • 2011年(平成23年)6月、八尾署生活安全課の当時53歳の男性警部補と、その部下の男性巡査部長の計3人が、管内で発生したある事件の被疑者の車から押収した木刀証拠品として押収したものの紛失。さらに、同年10月23日に勤務帰りの電車内で、酒に酔った状態で騒ぎ、さらに注意した男性の腕をつかむなどして他の乗客に110番通報された。3人は、これらの行為がバレると重い処分を受けることが避けられないとして、署内の剣道場から、証拠とは無関係の木刀を持ち出し、証拠品の札を付け捏造を図った。電車内でのトラブルを受け府警が調べたところ、証拠品の捏造行為も発覚した。府警は2012年1月に、これら3人を停職・減給処分とした上、証拠隠滅虚偽有印公文書作成同行使容疑などで書類送検
  • 2011年(平成23年)夏、淀川署刑事課所属の男性警部補が、恐喝容疑で逮捕した被疑者の所持品を証拠品として押収し保管していたが、このうち、他人名義のキャッシュカードなど数十点を、故意に破砕するなどして破棄していたことが明らかになった。府警はこの警部補を、2012年6月21日に証拠隠滅や公用文書毀棄などの容疑で書類送検した。
  • 2012年(平成24年)7月31日、布施署地域課の27歳の男性巡査長が、貝塚市内の海水浴場において、少女に酒を飲ませ乱暴したなどとして、準強姦容疑で逮捕された。また、一緒にいた同僚警察官にも、別の少女にわいせつ行為をした疑いが出ている。

勾留中の女性にわいせつ容疑。枚方署の警部補を逮捕(2010年9月)[編集]

警察署の留置室内で勾留中の女性にわいせつな行為をしたとして、大阪府警は9月29日、枚方署の留置管理係の警部補高木康幸(49)=兵庫県尼崎市=を特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕し、発表した。高木容疑者は「男女関係を持ったことはない」と否認している

監察室の発表によると、高木は宿直中の2009年9月10日未明、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕、起訴され勾留中だった府内の無職女性(38)の部屋に入り、わいせつな行為をした。女性は「留置場内の運動場でも何回か抱き合ったことがある」と説明している。

監察室によると、同じ日に宿直していた同署の男性巡査長(28)に事情を聴いたところ、巡査長自身も前日の9月9日、別の勾留中の女性(28)と携帯電話の番号を交換し、釈放後に食事やデートをしていたことも判明した。府警は処分を検討している。

準強姦容疑で巡査長逮捕 大阪府警、専門学校少女を強姦(2012年8月)[編集]

海水浴場で少女に酒を飲ませて泥酔させ、暴行したとして、大阪府警は8月1日、府警布施署地域課の巡査長・永田昌也(27)(大阪府箕面市今宮3)を準強姦容疑で逮捕した。

「そういう行為をしたが、無理やりではなかった」と容疑を一部否認している。一緒にいた同僚の巡査2人(22歳と25歳)も、別の少女にわいせつな行為をした疑いがあり、府警は準強制わいせつ容疑で調べている。

永田は7月31日午後4時頃、同府貝塚市の二色の浜海水浴場で、府内に住む専門学校生の少女に焼酎などを飲ませて酔わせたうえで、暴行した。

被害者の少女が事件前の一気飲みについて、「泡盛など複数の酒で、友達2人と何回かさせられた」と話した。永田は、少女らと出会ってから約30分後に犯行に及んでおり、府警は当初からわいせつ目的で飲ませた可能性があるとみている。

同府貝塚市の二色の浜海水浴場で専門学校生の少女3人と出会い、一緒に泡盛や梅酒、カクテル、リキュールなどを一気飲みした。その際、警察官とは名乗らなかった。現場付近には当時約300人の海水浴客がいた。

目撃者の男性(29)によると、永田らは事件前、別の女性らと遊んでいたが、この女性らが帰った後、少女3人と合流。「一気コール」を繰り返し、酒をついだコップを少女らの口に近づけて飲ませ、抱きついたりキスしたりしていた。

同4時頃には被害者の少女が泥酔して立てなくなり、永田は砂浜に置いていたゴムボートへ連れて行って寝かせた。同僚らも制止しなかったという。この後、性的暴行に及び、男性は「強引なことをするので大丈夫かと思っていたが、まさか警察官だったとは」と驚いていた。

巡査長は浜辺のゴムボートの上で乱暴し、目撃した海水浴客が通報し事件が発覚した。

「(周りが)ざわざわしていた」(監視員)

(Q.お構いなしという感じですか?)「お構いなし、関係なしでやってた」

巡査2人は、別の少女1人をボートで沖まで連れて行き、ボート上で胸を触るなどしたという。

近くにいた海水浴客が、「男のグループが女の子にいたずらしている」と地元観光協会に連絡し、通報を受けた貝塚署員が駆け付け、発覚した。少女らは急性アルコール中毒の疑いで、同市内の病院に運ばれた。永田らは布施署で交番勤務などをしていた。

目撃者の通報で貝塚署員が駆けつけた際、永田はそれほど酔ってはいなかったといい、調べに「申し訳ない。でも無理やりではない」と泣きながら供述している。

渡壁一次・府警監察室長の話「被害者の方におわび申し上げるとともに、今後、事実関係を調査のうえ、厳正に対処する」

勤務中パチンコざんまいの巡査部長を戒告(2012年12月)[編集]

大阪府警は12日、勤務時間中にパチンコをしたとして、南署刑事課の男性巡査部長(51)を戒告の懲戒処分とした。巡査部長は「暴力団情報を収集するために1カ月間ほぼ毎日通い、のめり込んだ」と話しており、店側は「常連さんです」と答えているという。

監察室によると、巡査部長は8月下旬~10月5日、勤務中に南署管内の大阪市中央区の店でパチンコをしていた。

巡査部長は暴力犯係に所属。「情報が取れる」と考えたが、上司に無断で店に通い詰め、1日1~3時間パチンコに興じていた。店にいるところを警察官に見つかり、調べに「こんなことをしていたら、いつか見つかると思った」と話している。

児童虐待の情報を警察に通報 → 通報者と母親を面会させ、住所氏名電話番号の自白強要(2013年6月)[編集]

虐待疑われる子供連れて交番へ 警官が母親の前で個人情報を聴き取り、児童虐待が疑われる子供を一時的に保護し、警察に通報した女性(28)とその子の母親を、大阪府警東淀川署が交番内で同席させたうえ、その場で女性の住所や連絡先などを聴き取っていた。

女性は「相手の母親に個人情報を知られ、非常に心配。なぜ別々に調べてくれなかったのか」と警察の対応に強い不信感を抱いている。同署は「署員の判断で同席させたが、配慮を欠いていた」として女性に謝罪した。

女性が子供を保護したのは、4月18日午後4時半ごろ。季節外れの汚れたセーターを着て、腕やすねにはあざもあり、汗のにおいも鼻をついた。保護者は見当たらず、女性は虐待や育児放棄を疑い、児童虐待ホットラインに通報。応対した市こども相談センター(児童相談所) の担当者から「職員派遣に時間がかかるので、いったん近くにある東淀川署の交番に向かってほしい」と指示された。

その直後に署員2人が交番に到着。母親がその場にいることを知りながら、女児を保護した経緯を女性から聴き取り、住所、氏名、職業、連絡先を尋ねた。女性は母親の存在を気にして即答をためらい、うつむいて黙り込んだが、署員から「早く答えて」と促され、答えさせられた。

署員らは虐待の疑いがあるという通報内容も認識していたが、「女児は母親になついており、可能性は低いとみていた」とし、「結果的に通報者の不安をあおる形になり、非常に申し訳ない」と釈明した。

女児を交番に連れて行った日の夜、知らない小学生くらいの子供が突然自宅に来て「女の子をどうしたんですか。誘拐ですよ」とまくし立てられたといい、「個人情報が漏れているかもしれず、本当に不安だ」と話した。

統計不正8万件。全署で犯罪過少計上(2014年7月)[編集]

大阪府警が2008~2012年、自転車盗など計8万1307件を犯罪統計に計上せず、犯罪を少なく見せかける不正処理をしていたことがわかった。

この間の府内の刑法犯認知件数(計約93万件)の1割近くに相当し、全65警察署で行われていた。

府警は当時、組織を挙げて街頭犯罪件数の全国ワースト1返上に取り組んでおり、「現場に件数抑制の重圧がかかっていたことが背景にあった」としている。

警察庁によると、犯罪統計の不正の規模としては過去最大。府警は同日、幹部らを本部長注意とするなど当時の関係者計89人を内部処分した。

府警では2013年、堺署による6538件の過少計上が発覚し、黒山署でも同様の不正が判明したため、堺署を除く64署を対象に調査。この結果、新たに7万4769件の未計上がわかった。

大阪府が2009年まで10年連続で最悪だった街頭犯罪8手口(ひったくり、路上強盗、自転車盗など)の認知件数について、府警は2010~2012年に東京都を下回り、2位になったとしていた。しかし、未計上分を加算すると3年とも東京を上回っており、ワースト1返上は虚偽だったことになる。

「監禁された」と女性ウソうのみ、男性誤認逮捕(2014年1月)[編集]

大阪府警鶴見署は9日、アルバイト女性に対する監禁、窃盗の両容疑で同日、20歳代の男性を誤認逮捕し、約4時間後に釈放した、と発表した。

「監禁された」とする女性の申告をうのみにし、逮捕後に女性の話がウソとわかったという。

同署によると、女性は昨年9月27日、「ネットで知り合った人に8月、車の中などに4日間監禁され、約15,000円を盗まれた」との被害届を提出。男性は住所不定で、指名手配して行方を捜していたところ、今月9日午前、神戸市内で男性を発見し、逮捕した。

しかし、男性は監禁を否定。女性から改めて事情を聞いたところ、女性は「一緒に遊んでいただけだった」と明かしたという。

女性はウソをついた理由について「消費者金融に借金があり、事件に巻き込まれて金を奪われたと言って返済を免れようと思った」と説明。

同署は、女性について軽犯罪法違反(虚偽申告)容疑での刑事責任追及も検討する。男性には今後、謝罪するとし、喜田真司・副署長は「再発防止に努める」としている。

府警では昨年、6件の誤認逮捕が相次いで発覚した。

参考文献[編集]

  • 読売新聞大阪社会部「警官汚職」角川書店、1984年8月。ISBN 9784048831635

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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